「翼く〜〜ん!」
「岬くん!」
といえば、キャプテン翼!
日本中で、"翼くんと岬くんの大繁殖"を引き起こした漫画。
ツインシュートをやってみようとするとケンカになる漫画。
"サッカー選手は必ずオーバーヘッドキックができる"という誤解を産んだ漫画。
あのキャプテン翼の新シリーズが! アニマックスで始まったんです!
これは事件ですよ! 早速ケーブルTVで見ちゃいました。
ストーリーは、翼が大人になってブラジルで活躍した後、ヨーロッパ行きを決意するところ、つまり今ヤングジャンプでやっている辺りを放送するようです。第一話は大人になった翼の回想シーン、子どもの頃に南葛市へ引っ越したばかりの所から始まります。そう、それはつまり・・・。
ロベルトとの出会いから始まるんです。
「どうして行っちゃうんだよぉぉぉぉぉーー!!ロベルトーー!!」
「翼、MFになれ!」
この2つのセリフにピーン来たアナタならば!
ブラジル代表FWだったロベルトが、網膜剥離になって選手を引退することになり、大空船長(翼のおやじ)のすすめで日本にやってきたことは当然知っているはず。
でもこのことは知ってました??
〜ロベルトが子どものころ、母親を事故で亡くしていたことを〜
〜悲しい過去を背負ったサッカー選手だったことを〜
ロベルトはサッカーが大好きでした。そしてボールをとても大事にしていました。ボールはすでにぼろぼろになり、当時クラブチームのセレクションにも合格できなかったロベルトは、そのボールを使うしかありませんでした。そんなぼろぼろのボールで練習をしているロベルトを見た母親は、誕生日に新しいボールを買ってあげると言い出します。
でもロベルトは断りました。「まだ使えるから大丈夫だよ。将来、僕がプロのサッカー選手になっておかあさんに楽をさせてあげるからね。」
ロベルトの家は母子家庭でした。ロベルトは知っていました。工場で一生懸命働いている母親でしたが、家はとても貧しくてサッカーボールを買う余裕がないことを。やさしいロベルトは自分がプロ選手になって母親を助けていこうと決意するのです。
そしてロベルトは練習の甲斐あって、クラブチームのセレクションに合格しました。
ところがその直後・・・、近所のおばさんが血相を変えて、グラウンドに飛び込んできたのです。
「ロベルト!!大変だよ! あんたのお母さんが・・・」
なんと工場で働いていたロベルトのお母さんは、突然の事故に巻き込まれて死んでしまったのです。あまりの急な知らせにロベルトはその場に立ち尽くしていました。最愛の母を亡くし、ロベルトは抜け殻のようになってしまったのです。
そんなある日、昼間から路地裏でボーッと座り込むロベルトのもとに、ひとりのおじさんが歩いてきました。そしてサッカーボールを転がしてこう言いました。
「そのボールはお前のものだ、ロベルト」
でもロベルトは遠い目をしながら、つぶやきます。
「ぼくはもう、サッカーはしないんだ。それにそのボールを買うお金もないよ。」
おじさんはこう言います。
「そのボールはな…、ロベルト。お前のおかあさんがお前の誕生日プレゼントにって、お金を半分払っていったものなんだ。残りはかならず後から払うからって言ってな…。だからそれはお前のものだ。うちにはそのボールを置いとく場所なんかないよ。」
なんと、ロベルトのおかあさんはこっそりサッカーボールをプレゼントするつもりだったのです。そして、そのために仕事を増やして働いていたのです。
ロベルトは驚きました。そしてボールを手に取ってじっと見つめました。
「だけど、半分だって払うお金は僕には…。」
下を向くロベルトを尻目に、おじさんは立ち去りながらこう言いました。
「いらねぇよ。すげぇサッカー選手になれ。」
その後…ロベルト本郷は、ブラジル代表のFWにまで登りつめたのでした。
日本に来て、初めて出会った翼くんと石崎くんに、
「サッカー、どうやったら上手くなれるんですか!?」と聞かれたとき、
ロベルトはこう答えました。
「それは、ボールとともだちになることだ」
そんなロベルトの心中。この言葉の意味。
俺は涙を必死にこらえました。


