昨日、BBCスポーツで中田英のインタビューをやっていた。
外国人インタビュアーはこんなことを聞いていた。
「もしもサッカー選手じゃなかったら、何をしていると思いますか?」
中田英を良く知っている人ならば、こんな質問は愚問だとすぐに分かるだろう。インタビュアー側としては、「考えたこともない」とか「想像もつかない」といった、サッカー選手らしい優等生的な答えを期待していたはずだ。しかし中田英はアッサリと言い放つ。
「自分は今でもサッカーだけをやっているわけじゃない。ファッションやデザインにもすごく興味があるし、芸術や建築なども好きだ。だからそういう仕事をしていると思う。」
今シーズンも、一世を風靡したたくさんの選手が引退した。
清水エスパルスの沢登、川崎フロンターレの相馬、ガンバ大阪の松波。
引退試合でスタンドの観客に手を振り、大粒の涙を浮かべる彼らに胸を打たれ、熱い思いがこみ上げてきたことを覚えている。
一つのことに突き抜けた男の去り際とは、それほどに強い動力を持っているのだ。
しかし・・・中田英の去り際だけは全く想像がつかない。
すでに3ヶ国語を流暢に話し、「サッカーだけしか出来ない人間にはなりたくない」が持論だけに、たとえ彼がサッカー選手を引退しても僕は泣けないような気がする。
いや、むしろこみ上げてくるのは・・・「期待」?
サッカー選手という自分を突き抜けた中田英が次に目指すもの。
それは一体何なのか。
若いころから集団に完全になじむことはなく衝突を繰り返し、オリジナリティの塊だった彼だけに、考えただけでもワクワクしてしまう。
実は僕がひそかに期待しているのは、自分と同業者になることだ。
nakata.netTVではスポーツジャーナリストとジャーナリズムについて討論をすることがある。TVなどのインタビューの質にもかなり思う所があるようだ。
マジョルカの大久保の言葉を借りれば、「だってアイツらサッカー分かってないじゃん。うぜーよ。」だ。
中田英が先頭に立って、日本のスポーツジャーナリズムの改革者になるのも面白いなぁなんて思ったりする。
おっと、今はドイツW杯で全力を尽くすのみですけどね!


