こんなグローバル化なら、いらんわい!
5月17日(土) 浦和レッズvsガンバ大阪(2-3)
なんだか、イロイロなことが起こった。
試合が終わったあと、勝利したガンバの選手がセンターサークルに集まって、
「肩を組んで円を作り、飛び跳ねながらグルグル回る」というガンバ恒例のパフォーマンスをやろうとすると、
スタジアムから大ブーイング。
すると、レッズの闘莉王や都築がやってきて、
「アッチ(アウェイ側の隅っこ)でやれ!」と、たしなめに来る。
しかし試合後で興奮しているのか、両チームの選手が小競り合いを始めてしまい、これをキッカケに、主にガンバ側のスタンドから物が投げ込まれた。
選手が争いをやめて引き上げても、今度はサポーター同士の争いに発展し、物の投げ合いは激しくなるばかり。
さらに一部のガンバサポーターが柵を乗り越えて暴れ始め、1人がグラウンドに落ちるなどして、スタジアム全体はガンバに対する「帰れ!」コールで騒然となった。
子供のレッズファンまでもが、「帰れ!」と連呼していた。
後から話を聞くと、どうやら一部のガンバサポーターは、試合前にも水風船をレッズ側に投げつけていたらしく、しかもそれがレッズファンの子供に命中。
そういった火種もくすぶっていたことで、争いはさらにヒートアップしてしまった。
ついでに付け加えると、前半終了間際にまたもや出てしまった審判の怪しい判定も、暴力的な雰囲気を加速させてしまったようだ。
そして試合後、レッズサポーターはスタジアムを取り囲み、ガンバ側を幽閉。結局、2時間後にクラブが用意したバスに乗って脱出するという措置が取られた-。
以上が、現場にいた俺が目にした、事の成り行き。
ネットのスポーツニュースを見ると、「レッズがガンバを取り囲んだ」という一方的な書かれ方が多かったので、一応、中立的立場であらすじを書いておきました。
騒ぎの発端を作ったのはガンバサポーターだし、スタジアムでの禁止行為をガンガン破ったのもガンバ側。
しかしながら、「目には目を」というのは戦争の論理なので、レッズ側も何とかこらえて欲しかったところ……とはいうものの、俺だって自分の子どもに水風船を投げられたら黙っちゃいないだろうし……難しい。
しかし、Jリーグも変わったもんだねえ。
良くも悪くも、海外サッカー的な文化がどんどん入ってくるんだけど、それが急激すぎる。
試合後にガンバが勝利パフォーマンスをやろうとして、レッズ側にたしなめられたのも、俺の感覚からすると「え?ダメなの?」という感じだったし、たぶんガンバの選手もそうだったんだろう。
何がOKで、何がNGなのか。
急激に変わっていくJリーグの中では、あいまいなことも多くなってしまう。
そういうところに対する相互理解ができないもんかねえ。
ホームだろうとアウエーだろうと、勝ったチームは喜び、負けたチームは受け入れる。そういう考え方だって間違いとは言えないだろう。
ガンバの選手が作った円陣は、それはそれで「文化」と呼べるものだと俺は思うんだけどなあ……。
自分の常識を押しつけるばかりでは、ギスギス息苦しくてしょうがない。
異文化を認めようとせず、すぐに排除しようとする内弁慶かつ高圧的な姿勢が、日本サッカーに広まりつつあるような気がしてならない。「許す」とか「認める」とか「理解する」とか、そういう大人のキーワードはないのだろうか。
話は変わるけど、ちょっと前のサポティスタの記事で、サッカー嫌いの読売テレビ編成局長が、
「海外とかで、サッカーはスタジアムでの暴力事件がしょっちゅう起こる。あれはなぜなんだ?」
という興味深い質問を投げかけ、それに対するトンチンカンな答えが紹介されていた。
それに関して、僕なりの答えを言わせてもらえば、
「そういう事件を起こす人間は、常に自分たちが暴れるための舞台を探している。国民的人気があり、歴史があり、マスコミの注目を集めやすく、警備が困難で比較的暴れやすいもの……欧州ではたまたまそれがサッカーにあたる。それが彼らがスタジアムで暴れる理由」
ということだと思う。
7、8年前、イタリアへサッカー観戦に行ったときも、
ゴール裏に行くと、試合そっちのけでシンナーのようなものを吸っている危ない連中がたむろしているのを何度も見かけた。
彼らはサッカーファンではなく、暴れる場所を探すだけの暴力ファン。
サッカーから人が退いていけば、きっと別の場所で暴れ始めることだろう。
サッカーそのものに暴力の要因があるわけじゃない。そんなことを言ったら、格闘技で暴動が起きるのがいちばん自然なはずだ。
暴力的な人間というのはどこの国にも必ずいて、そういう人間が欧州に関してはサッカーを食い物にして暴れている、というのが僕の見解。
で、話は戻り、あくまで遠目に見ていた印象だけど、今日の埼玉スタジアムにも、それに近い種類の人間がいくらか存在していたような気がしてならない。
こんなことが続けば、そのうち日本のサッカー観戦にも、
サポーターを区分けする頑丈な柵、厳重なボディチェック、武器を持った大勢の警官の配備、
といった「欧州サッカー文化」が入ってくる日は近いかもしれない。
当然、女性や子供がスタジアムに足を運ぶのは難しくなるだろう。
それは本当に憂鬱な事態。
自分の子どもにサッカー観戦もさせてやれないなんて、どんな未来やねん。
今のうちに何とか食い止めないといけないよなあ…
なんだか、イロイロなことが起こった。
試合が終わったあと、勝利したガンバの選手がセンターサークルに集まって、
「肩を組んで円を作り、飛び跳ねながらグルグル回る」というガンバ恒例のパフォーマンスをやろうとすると、
スタジアムから大ブーイング。
すると、レッズの闘莉王や都築がやってきて、
「アッチ(アウェイ側の隅っこ)でやれ!」と、たしなめに来る。
しかし試合後で興奮しているのか、両チームの選手が小競り合いを始めてしまい、これをキッカケに、主にガンバ側のスタンドから物が投げ込まれた。
選手が争いをやめて引き上げても、今度はサポーター同士の争いに発展し、物の投げ合いは激しくなるばかり。
さらに一部のガンバサポーターが柵を乗り越えて暴れ始め、1人がグラウンドに落ちるなどして、スタジアム全体はガンバに対する「帰れ!」コールで騒然となった。
子供のレッズファンまでもが、「帰れ!」と連呼していた。
後から話を聞くと、どうやら一部のガンバサポーターは、試合前にも水風船をレッズ側に投げつけていたらしく、しかもそれがレッズファンの子供に命中。
そういった火種もくすぶっていたことで、争いはさらにヒートアップしてしまった。
ついでに付け加えると、前半終了間際にまたもや出てしまった審判の怪しい判定も、暴力的な雰囲気を加速させてしまったようだ。
そして試合後、レッズサポーターはスタジアムを取り囲み、ガンバ側を幽閉。結局、2時間後にクラブが用意したバスに乗って脱出するという措置が取られた-。
以上が、現場にいた俺が目にした、事の成り行き。
ネットのスポーツニュースを見ると、「レッズがガンバを取り囲んだ」という一方的な書かれ方が多かったので、一応、中立的立場であらすじを書いておきました。
騒ぎの発端を作ったのはガンバサポーターだし、スタジアムでの禁止行為をガンガン破ったのもガンバ側。
しかしながら、「目には目を」というのは戦争の論理なので、レッズ側も何とかこらえて欲しかったところ……とはいうものの、俺だって自分の子どもに水風船を投げられたら黙っちゃいないだろうし……難しい。
しかし、Jリーグも変わったもんだねえ。
良くも悪くも、海外サッカー的な文化がどんどん入ってくるんだけど、それが急激すぎる。
試合後にガンバが勝利パフォーマンスをやろうとして、レッズ側にたしなめられたのも、俺の感覚からすると「え?ダメなの?」という感じだったし、たぶんガンバの選手もそうだったんだろう。
何がOKで、何がNGなのか。
急激に変わっていくJリーグの中では、あいまいなことも多くなってしまう。
そういうところに対する相互理解ができないもんかねえ。
ホームだろうとアウエーだろうと、勝ったチームは喜び、負けたチームは受け入れる。そういう考え方だって間違いとは言えないだろう。
ガンバの選手が作った円陣は、それはそれで「文化」と呼べるものだと俺は思うんだけどなあ……。
自分の常識を押しつけるばかりでは、ギスギス息苦しくてしょうがない。
異文化を認めようとせず、すぐに排除しようとする内弁慶かつ高圧的な姿勢が、日本サッカーに広まりつつあるような気がしてならない。「許す」とか「認める」とか「理解する」とか、そういう大人のキーワードはないのだろうか。
話は変わるけど、ちょっと前のサポティスタの記事で、サッカー嫌いの読売テレビ編成局長が、
「海外とかで、サッカーはスタジアムでの暴力事件がしょっちゅう起こる。あれはなぜなんだ?」
という興味深い質問を投げかけ、それに対するトンチンカンな答えが紹介されていた。
それに関して、僕なりの答えを言わせてもらえば、
「そういう事件を起こす人間は、常に自分たちが暴れるための舞台を探している。国民的人気があり、歴史があり、マスコミの注目を集めやすく、警備が困難で比較的暴れやすいもの……欧州ではたまたまそれがサッカーにあたる。それが彼らがスタジアムで暴れる理由」
ということだと思う。
7、8年前、イタリアへサッカー観戦に行ったときも、
ゴール裏に行くと、試合そっちのけでシンナーのようなものを吸っている危ない連中がたむろしているのを何度も見かけた。
彼らはサッカーファンではなく、暴れる場所を探すだけの暴力ファン。
サッカーから人が退いていけば、きっと別の場所で暴れ始めることだろう。
サッカーそのものに暴力の要因があるわけじゃない。そんなことを言ったら、格闘技で暴動が起きるのがいちばん自然なはずだ。
暴力的な人間というのはどこの国にも必ずいて、そういう人間が欧州に関してはサッカーを食い物にして暴れている、というのが僕の見解。
で、話は戻り、あくまで遠目に見ていた印象だけど、今日の埼玉スタジアムにも、それに近い種類の人間がいくらか存在していたような気がしてならない。
こんなことが続けば、そのうち日本のサッカー観戦にも、
サポーターを区分けする頑丈な柵、厳重なボディチェック、武器を持った大勢の警官の配備、
といった「欧州サッカー文化」が入ってくる日は近いかもしれない。
当然、女性や子供がスタジアムに足を運ぶのは難しくなるだろう。
それは本当に憂鬱な事態。
自分の子どもにサッカー観戦もさせてやれないなんて、どんな未来やねん。
今のうちに何とか食い止めないといけないよなあ…