つい先日のこと。
ある先輩との雑談で、
「最近、Jリーグでミドルシュートが”バシッ”と決まるのを多く見かけるようになった。でも世界的にいえば、こういうミドルシュートの流行は、2006年ドイツW杯のときに散々目にしてきたはず。どうやら世界のスタンダードが日本に伝わるまで、現状では2年かかっているようだ」
という話をした。
その「空白の2年」が意味するのは、勉強熱心なJリーガーが、欧州リーグやチャンピオンズリーグなどを見て、自分に足りないものを修練している期間なのかもしれない。非常にポジティブなことだと思う。
ところがその「2年」の間に、世界もまた新しいスタンダードへと進もうとしている。日本の進歩を待ってはくれない。
ここからは完全に自分の主観になるけど、
どうも最近のチャンピオンズリーグなどを見ていると、新しい傾向としてキーワードになるのは、
”ダイアゴナル・クロス”(斜めに上げるクロス)なんじゃないかと。
例えば、アーリークロス。
敵DFが戻りきっていないうちに、DFラインとGKの間にピンポイントで蹴り込む。そして味方FWがDFやGKとの追いかけっこに勝てば、そのままゴール。
最近の欧州サッカーでは、こういう形のゴールをよく見かける。
それについてこう考えてみた。
2006年(世界):ミドルシュート全盛期
2007年(世界):DF側は、中距離砲に対抗するため、チェックにいくポジションを上げて対応。つまりDFラインを上げた
2008年(世界):DFラインとGKの間のスペースが広がったため、攻撃側はアーリークロスが流行
ということなのかも。かなり大ざっぱな流れだけど。
ここ最近、スピードのある選手が特に目立っていることとも無関係ではないと思う。
引いてスペースを消すスタイルをミドルシュートが打ち破ったことにより、守備スペースが拡大し、再びスピードのある選手に有利な状況になった。こういうことかもしれない。
そう考えると、サッカーって本当に面白い。
お互いが、「どうやって相手を超えようか」と切磋琢磨して、こういった新たなスタンダードとなるスタイルが生まれてくる。
今、ミドルシュートが流行しつつあるJリーグも、来年や再来年にはスピードのある選手が大活躍し、アーリークロスが流行ってくるのかも。
でもやっぱり2年かかる。
もっとたくさんの日本選手が海外で活躍するようになり、もっとたくさんの実力者がJリーグでサッカーをするようになれば、この2年はもっと縮まっていくんだろうけど。
もちろん、世界の流行を追うだけではなく、日本のオリジナリティーも作っていきたいところ。
日本が作った「日本人らしいサッカー」を、
ベトナムやタイなど、体格が似ているアジアのサッカー後進国がマネをしたくなるように。
そうなりたいもんです。


