ふぅ。すっかり更新が滞ってしまいました。
今年は元旦からウィルス性腸炎に侵されて、病院で点滴2本。
天皇杯も高校サッカーも目白押しだというのにすっかり廃業状態でした。
2008年はEURO2008あり、北京五輪あり、さらに個人的にもいろいろなことが起こると思われる1年。
……なのにこのスタートは何なんだ(笑)。
今年もなかなかにドタバタ展開が予想されますよ、まったく。
というわけで2008年も、希代の雨男が思いついたことを垂れ流す当ブログに、
みなさんよろしくお付き合いください。
つーわけで新年一発目ですが。
高原直泰の浦和レッズ移籍と、水野晃樹のセルティック移籍が報じられています。
この2人のクロス移籍について思うのは、
この動きがこれからの日本サッカーのモデルケースになるんじゃないか、ということ。
水野はセルティックで、さまざまな壁にぶつかると思う。
Jリーグで通用していたスピードが通用しない、足のリーチが長いのでフェイントをかけてもボールが引っかかる、持久力が足りない……など、今までは表面化しなかった多くの障害が水野に襲い掛かるはずだ。
しかし、それこそが海外に飛び出すことの本当の意味。
8のスピードで通用する環境なら、わざわざ10までスピードを伸ばそうとは思わない。
自分に何が足りないのか、自分が何をすべきか、それをストイックに見つめる機会を与えてくれるのが海外移籍だと思う。
クーリエジャポンで読んだ、中田英寿と沢木耕太郎の対談では、
「海外を旅するということは、自分が知らないものを知るということ」と語られていた。自分で経験しないうちは、自分が知らないものが何かすらもわからない。すごく共感した。
ところで最近、Jリーグの環境が安定しているせいか、Jリーグで満足してしまうサッカー選手が増えていることに危機感を感じる。
サッカー選手は、給料が安くて選手寿命も短い。
職業として見れば、野球やゴルフの方が待遇は圧倒的に有利だ。
もちろん子どもの頃はそんなことを意識しないでサッカーに励むのだが、中学高校ぐらいになって、サッカー選手を職業として見つめ始めると、カネという大人の状況が見えてきてしまう。
そうなれば、「なんだ。サッカー選手になれてもおいしくないな…」と、モチベーションを失ってしまうかもしれない。若い世代では強い日本が、フル代表に近づくにつれて順位を下げてしまうこととも、全く無関係ではないと思う。
ただ、こういった景気の悪いカネ話は、あくまで日本国内に限った話で、
欧州に飛び出して活躍することができれば、中村俊輔のように高給取りになることも十分可能だ。その額は、野球にもゴルフにも負けない。
そういった意味でも、若い選手が海外を目指すということは、成長曲線を保つためにも意義深いことだと思う。動機がカネや名誉でも別にいいじゃないか。
さらに水野の場合、北京五輪が行われる寸前での移籍となるので、短期的に見ればプラスとはいい難い。セルティックで試合に出れずに試合勘が鈍って、五輪代表のレギュラーを失う可能性だって否定できないだろう。そう考えると、この移籍を決断した水野の勇気は大いに評価できる。彼の野心は、U-23のみが参加する五輪を超えたところにあるということだ。すばらしい。
そしてもう一つのポイント。
海外で成功した選手がJリーグに帰ってくる、今回の高原パターンだ。
海外で実力・人気・給料・知名度を上げて、全盛期にJリーグに帰ってくる。
当然、Jリーグはかなり盛り上がるだろう。
やはりスポーツで熱を生むためには、スターの存在は不可欠だ。
若い選手が海外を志向して飛び出していき、
そして結果を出してスター選手となり、円熟期を迎えたころにJリーグに帰ってくる。
海外に出て行くことは、南米サッカー選手と同じパターンだが、
大きく違うところは、全盛期のうちにJリーグに戻ってくること。これによって国内も盛り上がる。
長い目で見れば、選手にとっても日本代表にとってもJリーグにとっても、全てがおいしい話だ。この2人のクロス移籍、これからのモデルケースになればすばらしいと思う。
次は、柏木陽介が出て行って、中村俊輔が戻ってきたり。
その次は、柿谷曜一郎が出て行って、松井大輔が戻ってきたり。
そうやって日本人選手がグルグルと循環し続ける。
地理的な問題を抱える日本にとって、W杯優勝をめざすならこれ以外に道はないのではないだろうか。
大切なのは、世界トップのサッカーとの交流が活発になること。
この流れが当たり前のように起こるようになれば、日本はかなり強くなると思う。


