最近そんな挨拶が、オレの周りで流行り始めている。
もちろん2010年に南アフリカ共和国で行われるサッカーW杯に、行くべきか、行かざるべきか、という話なんだけど。
「開催地変更になるんじゃないの?」という人もいるけど、FIFAは相変わらず南アフリカで開催する方向のようだし、ヨハネスブルクでもスタジアムの建設が進んでいるらしい。
というわけで「南アフリカ、どうする?」ということについて真剣に考えなければならなくなってきたワケで。
実は最近、南アフリカを旅行してきたという人から笑えない旅の話を聞いて、オレ自身はカナ〜リ行かない方向に気持ちが向いてきた。
サポーターやマスコミの方々など、南アフリカへW杯観戦に行こうと考えている人に、今回その人(仮名:S氏)からオレが聞いた、生の治安情報をお伝えします。身の安全のためにも…。
まずはS氏の友人で、世界一周旅行に出たA氏の体験談。
飛行機で南アフリカのヨハネスブルグに降り立ったA氏は、そのまま市街へと向かった。時間は昼間、人もたくさん歩いている時間帯だ。A氏もそこを歩いていた。
すると突然、後ろから首を絞められ、A氏は気絶寸前まで追い込まれた。そして持っていた金品、物品をすべて奪われる。
周りに人はいっぱいいるのに、誰も助けようとしない。
A氏が警察に行くと、
「お前が強盗にあった場所がわからない。もう一度その場所に行って、住所を確かめてきてくれ」といわれ、A氏は現場へ戻る。なんとそこで……
住所を確かめに行ったA氏、違う強盗に首を絞められる。
「もう何もない」と手を振っても信じようとしない。強盗がポケットなどを探している間、ずっと首を絞められたままだ。相変わらず周りの人は、助けるそぶりすら見せない。
A氏は南アフリカに着いてたった3時間で、2回も首絞め強盗にあったことになる……。しかも日中、衆人環視の中でだ。
また、違う友人B氏は「大勢で軍団を組んでいけば大丈夫だろう」と、10人のチームを組んで乗り込んだ。ところが…
20人ぐらいの黒人に囲まれ、全員そろって身ぐるみはがされる。やはり誰も助けようとしない。
ちなみに、この話を教えてくれたS氏本人は、「バス停から駅までの50mの難関」を、たまたまバスの中で体格のいい黒人と仲良くなり、一緒に駅まで歩いてもらって事なきを得たという。ヨハネスブルグで彼が外に出たのはこの1回だけ。
道路を横断するのにもタクシーを使え、というのも大げさではないらしい。本当にその瞬間を強盗が狙っているのだ。
というわけで南アフリカを乗り切ったS氏だったが、彼が最も命の危険を感じたのは、南アフリカの北側に位置するジンバブエだった。道を歩いていたS氏は、突然ナイフを持った3人の黒人に囲まれ、40万円とパスポートを奪われた。気付いたら、血だらけのまま路上に横たわっていたらしい。もちろん、夜に人気のないところを歩いていた彼も悪いのだが。
ところがそんな怖い目にあった彼、なんと、「もう一度ジンバブエに行って今度は仕事をしたい」らしい。人の気質が気に入り、治安に関しては夕方以降に出歩かなければ大丈夫だという。
昼間に人のいるところで強盗が出没する南アフリカのほうが、はるかに危険ということだ。
僕は、「ジンバブエなら南アフリカに近いし、W杯関連の仕事ができるんじゃない?」と勧めたが、「南アフリカだけはもう勘弁」と言われた。
S氏は実際にナイフ強盗にあったジンバブエ以上に、南アフリカを危険視している。
昔は、南米が危険な地域といわれていたけど、
「今、世界で最も危険なのはアフリカ。アフリカを回ることができれば、南米なんて楽勝だよ」と彼はいう。
どうも最近のアフリカの治安は、それくらいヤバいらしい。もちろんアフリカといっても国による違いは大きく、北に行くほど安全、南に行くほど危険、ということになるんだけど。
S氏が教えてくれたデータでは、ヨハネスブルクは世界7位の殺人数を記録している都市。
「なんだ7位か…」と最初は思ったが、なんとこの数字は、イラクやパレスチナなど、戦争や内戦が続けられている国を含めての数字らしい。
そんな戦争中の地域を含めた中で、何も起こっていないヨハネスブルクが第7位。恐ろしい話だ
これは自分の推測だけど、アフリカに蔓延しているエイズの問題が、こういった暴力的な流れに拍車をかけている気がする。
多い国では、エイズ感染率が50%にもなるアフリカだ。平均寿命は40歳を切っている。自分のエイズ感染を知った人間が、自暴自棄になって暴力的な行動に出たとしてもまったく不思議じゃない。
「レイプ事件も何件か起こっているらしいけど、本当はもっと多いんじゃないかと思う。だって、エイズが広がっている南アフリカでレイプされたなんて、誰にも言えないでしょ」とS氏は推測する。
もはや地獄絵図だ。
いったい南アフリカW杯はどうなるんだろう。
ワールドカップともなれば、元気のいい白人もたくさんやってくる。
黒人と白人の大戦争・・・?
それともお互い、力の強そうなヤツには手を出さず、体の小さい人だけが犠牲になるのだろうか。
こんな国にビザが下りること自体が不思議だ。
ほんと、こんな国でワールドカップなんて無理。世界第7位ですよ、7位。
ミュンヘンの悲劇、エスコバルの射殺に次ぐ、とんでもない事件が起きそうな気がしてしょうがない。
かと思えば、FIFAは「2018年以降は大陸に関わらずに立候補を募って開催地を決めて行く」という。
2010年のW杯は、「アフリカ大陸で開催すること。アフリカらしい国を選ぶこと」にこだわったかと思えば、2018年からは一切関係なく開催地を選ぶと宣言。より条件のいい国でやりたい、ということだろう。
仮にそのレギュレーションが2010年から始まっていれば、南アフリカなんて国が開催地に決まるはずがない。FIFAが何を目指しているのか、方向性がまったくわからない。
うーん…まぁその辺りの矛盾には目をつぶったとしても。
南アフリカでの開催に関しては、人の生死に関わる問題だから。
その判断だけはしっかりとして欲しい。
「彼は毎日50個のアイディアを出すが、そのうちの51個は無意味だ」
なんて言われるFIFA会長のブラッターさんだけど、、、
この問題だけは、頼むよ。ほんと
正常な判断を。


