海外のサッカージャーナリストというと、中村や高原のような日本人選手にくっつくだけの記者や、現地の言葉には通じているがサッカーそのものには通じていない人、あるいは海外メディアをフローするだけの翻訳家、そういったタイプの人間が多い。
(注:あくまで俺の所感・イメージです。)
が、この小澤さんは海外ライターの王道から外れた人のようで、なかなか見識するどい文章をスポーツナビなどの媒体に寄稿している。
今回は、その小澤さんのブログからネタを頂戴しまして。
http://valenciasoccerlife.blog6.fc2.com/blog-entry-763.html
自分が一貫している考えは、日本サッカーのためには日本でサッカーに関連するの仕事を増やす必要があるということ。まだまだパイが小さいし、狭き門であることは確か。
プロ選手はもしかすると飽和状態になっているのかもしれないが、指導者にしても本当に“サッカー監督(コーチ)”という仕事で生活していくのは厳しい現状だ。
以前、コラムでも紹介したように代理人の仕事ももっと紹介し、もっと多くの人が目指していい職業だと思う。
もっともだと思う。やり方を知らないだけで、埋もれてる所はあるんだろうね。が、しかし…
日本サッカーのためには ← サッカーに関連する仕事を増やす必要がある ← 仕事を増やすためには ← 経済的基盤の強いサッカー熱・マーケットがなきゃいけない ← それを作るには ← 日本サッカーが育たなきゃいけない
なんだか俺には堂々巡りな気がしてしょうがない。
確かにサッカーの仕事が多い国は、選手も強くて人気があるのかもしれない。
でもじゃあ具体的に何をすればいいのか、結局どこからスタートすればいいのかって考えると、とても算数のように一つの答えなんて出そうもない。
さまざまなことが少しずつ影響してその国のサッカーが形を作るわけで、サッカーに携われる仕事が多くなるのは一つの結果でしかないんじゃないかと思ったりする。
昨日、FC東京でボランティアをしているKさんと楽しい酒を飲んだ。
Kさんは今週の土曜日、FC東京の新規ボランティアメンバーの前で、数少ない女性ボランティアとして講演をすることになっているらしい。(日本語が苦手な人なのでとっても不安)
これも一つのアクション。
クラブ愛を持った彼女が新たな仲間に対して呼びかけを行う。そして、「FC東京」という家族が増えていく。
「仕事」っていうくくりだけじゃなくて、副業でも趣味でもどんな形でもいいから、誰でもサッカーやクラブ運営に直接携わることが出来たらいいと思う。
そして、そのことに誇りを持てるような日本サッカーだと楽しいよね。
ヨーロッパだと、街のクラブ運営におっちゃんおばちゃんが協力を惜しまない。選手にメシを食べさせてあげたり、祝勝会の準備をしてあげたり、安い費用でクラブの雑用を引き受けてくれたり。
そして試合が終われば、大笑いしながらビールを飲んでたらふく食らう。選手も近所のおっちゃんも関係ない。心の距離、ゼロだ。
「あのプレーはどうだっただの、審判がミスジャッジだっただの、相手の何番は最低だの・・・」
ひたすらビール片手に延々と語り合う。そんな休日の夕暮れ。
自分たちが直接携わっているクラブだからこそ、こんな他愛もない時間がこんなにも楽しい。
「自分が愛しているものに、直接携わっている誇り」
誰もがサッカーのみでメシを食えるはずがない。
そんなことを考える人間は、”変態”であるべきだ。
これがスタンダードになったらサッカー以前に日本がえらいことになる。
じゃあ、「副業」ならどうだろうか。
どうしても「仕事」となると、犠牲にしなきゃいけないものが大きくなるが、「副業」なら多少気は楽になれる。生活のため…と、好きなものに苦しめられる必要はない。守りに入る必要もない。
副業「Jクラブの運営補佐」
副業「サッカー雑誌のデータ収集」
副業「若手選手、もしくは下部リーグ選手代理人」
そんなカタチを目指してはどうだろう。
無論、平日の仕事に支障が出ない範囲である。
損得でやっていることじゃないので、労力とリターンを秤に掛けたりはしない。ということは今まで仕方なく見過ごしてきたことを、拾って取り組むことも出来る。
サッカーのために、その人の生活が圧迫されるのは馬鹿らしいと思う。
そんな人物はごく一部の馬鹿だけで良い。
人生を賭けなくても、軽い気持ちでサッカーに携われる。
そんな発想・裾野をもっと広めてもいいと思う。
損得で動くビジネスでは手の届かなかった世界に、新たな道が開ける可能性を感じるのは僕だけだろうか?


