ブンデスリーガ第2節
アイントラハト・フランクフルト vs VfLヴォルフスブルク

シャルケとのアウェーでの開幕戦を1−1の引き分けで乗り切ったアイントラハト。だが試合の内容は散々だった。
監督がフンケルに変わって以来、パスをつなぐ攻撃的なサッカーを目指していたアイントラハトだが、この日のボール支配率は37%というひどい数字を残した。最多ボールタッチ数はシャルケがトップ下のリンコン(96回)であったのに対し、アイントラハトは左サイドバックのシュパイヒャー(52回)である。
これらの数字が示す通り、シャルケは敵陣に攻め込みかつボールをキープする理想の展開でアイントラハトを攻め立てた。この試合のMOM(マンオブザマッチ)はアイントラハトのGKプレルであったことからも、防戦一方のゲーム展開だったことは想像に難しくない。
ちなみに今シーズン、ハンブルガーSVからアイントラハトに移籍した(元?)日本代表の高原だが、まだケガから練習に復帰したばかりということで当然のようにスタンド観戦。
果たして復帰後、アイントラハトに高原の居場所は残っているのだろうか?
そんな視点も含めてこの試合を観戦してみた。

アイントラハトは開幕戦で使用した4−4−2ダイヤモンドの布陣を4−5−1に変更。
ギリシャ代表アマナティディスを1トップに置き、中盤を厚くしてボール支配を高めようと試みた。
中盤のテュルク・ストライト・マイヤーがポジションチェンジをしながらスペースを作り、アマナティディスのポストプレーを基点にサイドを突破して何度かチャンスを得た・・・が。
アイントラハトが良かったのは前半5分まで。
攻撃的なチームがもっともやってはいけない、ディフェンスポジションでの軽率なミスが続き、どうしてもリズムに乗ることが出来ない。特にミスの目立ったボランチのルスは見せ場なく前半交代。
前線のポジションチェンジも、横方向のみの単純なものに終始し、相手DFラインを混乱させるには至らない。
ヴォルフスブルクは4枚のディフェンスがほとんど上がることなく、ロングボール一本のカウンター攻撃を主体とするドイツらしいチームだった。能動的にリズムを作れないアイントラハトに対し、ヴォルフスブルクは効果的にチャンスを作り出していた。
後半はルスに変わり、本来サイドポジションのケラーがボランチに入る。ケラーが中央からボールを持って上がることで、サイドのストライトやテュルクがフリーで前を向ける機会が増えたが、決定的な場面もゴールポストに嫌われるなどで結局ゴールにはならなかった。
アイントラハトはディフェンスラインからパス回しのリズムを作って相手のマークをずらし、タイミングの良い縦パスを入れていく必要がある。それが出来なければ、今シーズンもアイントラハトは降格争いを巻き込まれるのは必死である。
さて、冒頭で触れた『高原直泰』についてだが。
ドイツの屈強なDF陣がずらりと並ぶライバルを相手に、高原のワントップはまずあり得ないだろう。となるとやはりMF、それもサイドでの出場ということになるが、監督のフンケルもフォーメーションを思考錯誤しているようなので現段階では何も言うことはできない。ただ、フォーメーションが何にしろ「パスを回して攻撃的に攻める」というドイツらしからぬサッカースタイルは高原には好材料になるだろう。
そして今のアイントラハトは明らかに良い状態とは言えないので、高原の出番は思ったよりも早く回ってくるかもしれない。MFも縦への意識の強い選手が少ないので、思い切ったプレーでアピールすればレギュラー獲得も充分に考えられる。まぁ色々考えても、結局は本人次第という解答になってしまうのだが。
次節は、1.FSVマインツ05とのダービー戦。
フランクフルトを流れるマイン川、マインツを流れるライン川の名前を取って、『ラインマインダービー』とこの試合は呼ばれている。
ちなみにマインツには元韓国代表のチャ・ドゥリが今シーズンにフランクフルトから移籍し、高原とチャの日韓ダービーにもなり得るかと思ったのだが・・・。
高原はケガ。チャも開幕戦で出番なし。
余りに予想通りでガッカリしていない自分が悲しい。


