5月10日、川崎フロンターレvs浦和レッズを観戦。
試合自体は面白かったんだけど、
後半の浦和による、ボールに関係ないところでの時間稼ぎには興ざめした。
とにかく接触プレーでやたらと倒れ、なかなか起き上がらない。
そのために試合が途切れることが数多くあり、冷たい雨風に耐えながら観戦していた僕は、こういうプレーにいろいろな意味で底冷えを感じた。
サッカー選手の演技は、ピッチ上で最も見たくないものの一つ。
サッカーに対して嫌悪感を示す人は、この演技を理由に挙げることが多いんじゃないだろうか。
一番問題なのは、本当に深刻な痛みで選手が倒れているときにも、時間稼ぎだと観客からブーイングされてしまうこと。例えば浦和の中でも、高原直泰や細貝萌の場合は、そういった演技を嫌って献身的に戦っている感じがある。「サムライらしさ」を感じる選手だ。
ところが、そんな彼らが本当に痛くて起き上がれないときにも、他の選手と同じく、演技と受け取られてしまう。これは悲しい。
もちろん戦術として、1−0で逃げ切りたいときに時間稼ぎをするのは当然だけど、こんなやり方じゃなくて、プレー中に正々堂々とやってほしいなぁと思う。
例えばミランやバルサが美しくボールを回して時間を稼ぐように。そういう方向を目指そうとは思わないのかな……。難しいけどね。挑戦しがいはあると思うんだけど。
そうそう。時間稼ぎといえば、ロスタイムに面白いシーンがあった。
敵のコーナー付近にボールを運び、おしくらまんじゅうのようにキープするのは、昔からよくある時間稼ぎの手段だけど、よほど体が強くないとアッサリとボールを突かれて脱出されてしまう。
そこで浦和FWのエジミウソンはどうしたか?
なんとコーナーフラッグの棒をつかんで、左足を軸、右足の裏でボールを踏んで押さえ、敵の押しに耐えた。
その結果、支点・力点・作用点の3つがみごとな安定感をもたらして、ボールキープを可能にした……のかどうかはわからないが、電車の中でも、何か手でつかむだけですごく体勢が安定するし、相当に有効な手段だったのは間違いない。
「あんなのアリ?」
と周りからは声が聞こえてきたけど、
ルール上は、コーナーフラッグを抜いたり動かしたりしない限りはOK。
そもそも僕はコーナー付近での時間稼ぎ自体が好きではないけど、
今回のエジミウソンのアイデアはちょっと面白かった。さすがブラジル人だ。


