ゼロックス・スーパーカップは、残念な試合だった。
王者・鹿島のサッカースタイルは、完璧なバランス重視。
無理に攻めず、かといってベタベタに守らず、
相手のバランスがどちらかに傾くのを待って、グサッとカウンターを仕掛けるやり方だ。
一方の広島は、この鹿島スタイルに分が悪かったので、
能動的に相手を崩していくスタイルを少し控えて、リスクを軽減するサッカーを選ぶだろうと俺は予想していた。
前半12分までは俺の予想どおりだった。両チームがリスクを冒さない、慎重な展開。
ところがその後は…みなさんご存知の通りの荒れ試合。レッドカード、イエローカード、何でもござれ。個々のシーンについては他でイロイロと語られているので、俺はあまり言及しません。
ただ、俺は両チームの戦い方や思惑についてたくさん書きたいことがあったのに、この荒れ試合のおかげで、レビュー原稿の半分以上をレフェリング騒動に費やさざるを得なくなったこと。それが本当に残念だった。
レフリーについては、みんないろんなこと言ってます。
「家本氏には試合をコントロールする力が欠けていた」
うん、それはその通りだと思います。
「中にはエッと思う判定もあったが、判定そのものが間違っていたというよりも、説明不足が混乱の原因」
うん、それもその通りだと思う。
ただ、これはどうなんだろう。
「大事な試合にこんな審判を選んだJリーグの責任はいかがなものか」
僕の記憶では、Jリーグには審判を選ぶ権限なんかないと思うんだけど。
審判の割り当てをするのは、サッカー協会の審判委員会だったと思います。
過去に担当した試合のそれぞれに、監査機関が採点をして、その結果、優秀なレフリーが大事な試合の笛を吹く。そんな仕組みだったはず。
ちなみに家本氏は、レフリー同士では評価の高い人らしいんだよね。
理由は良く分からないんだけど、
毅然とした態度で笛を吹いていることが、同業者からはウケるのかも。
そのせいで大問題になってるんだけど(笑)。
ということは。
今回の一番の問題は……レフリーの評価採点をしている監査機関、ということでしょう。
彼らが家本氏を「優秀」と評価し、その結果、ゼロックスの笛を吹いているわけだから。
今回の家本氏に対する処分だって、審判委員会が下してるわけだから。そもそも全ての決定権はそこにあることになる。
つまり、「Jリーグが悪い」というのはお門違いなんじゃないだろうか、というわけです。
彼らは試合イベントを企画し、マスコミ対応をしてパブリシティーに力を入れ、チケットを販売し、
さぁ〜〜やるぞ〜と当日の試合運営に臨んだら、レフリーが話題をかっさらっちまう・・・。
どんなに悔しいことか。
ある意味、一番の被害者なのかもしれません。
「審判委員会」という組織が、独立性を持つのは当たり前のことだけど、
もう少し外からチャチャ入れをしないといけない。
たとえば審判と似た性質を持つ「裁判所」だって、
独立を保ちながらも、「国会」や「内閣」という組織から評価を受けるわけでしょう。弾劾裁判、という形でNOを出されたり。三権分立ってやつですよね。
サッカーの場合なら、技術委員会からNO!を出すことができたり、運営をするJリーグからNO!を出すことができたり、そういうシステムは必要なんじゃないかと。もちろん簡単にNOを出せちゃう仕組みだと困るけど、審判に完全独立されるのはもっと困る。
もう何年も続く審判問題は、実はそういうシステム的なところに根本原因がある気がする。
評価の仕方に問題があるから、こういう結果が生まれる。
以上、思ったことを適当〜に書きました。


