海賊王サッカーコラム
 俺はもう二度と負けねぇ! 文句あるか、海賊王!

見逃した人は、ぜひビデオ入手を 【ACミランvsボカ・ジュニアーズ】

クラブワールドカップ決勝
ミランvsボカ(4−2)


これはすげえ。マジですげえ。


底冷えするような厳しい寒さの中で観戦してたんだけど、
一瞬たりともピッチから目が離せなかった。


もしも見逃した人がいれば、ぜひともビデオ入手をおすすめします。


普段はJリーグ派の人でも、年に1回ぐらいは「世界ナンバーワン」っていうヤツを体感しとくべき。これが日本のめざすトコロですから。


もう、なんというか。競技の次元が違う。


スイスイと滑らかにパスが回って、ボールが気持ち良さそうなんですよ。


一切のノッキングなし。まるでツルツルの氷の上で、サッカーをやっているようなイメージ。本当に美しかった。


これに比べたら浦和のサッカーは、
「ガタガタガタ・・・」と夜中に家の近所で道路工事をされているような不協和音。。。


といっては言い過ぎかもしれないけど、
この試合の直前に、「浦和レッズvsエトワール・サヘル」の3位決定戦を観戦したおかげで、現状の日本サッカーと世界の間に、いかに絶望的な実力差があるのかを、まざまざと見せつけられた。


開始10分間で、すでに好ゲームの予感はあった。


ボカの鋭い個人技の前に、ミランのDFが後手後手に回りながら紙一重で止めていく。
特に14番のパラシオがキレキレで、危険なチャンスを何度も作られてしまった。


考えてみたら、「ミランDFが自陣ゴールに向かって敵選手を追いかけるシーン」なんて、
浦和レッズ戦では、本当に数えるほどしかなかったような気がする。


闘莉王のスルーパスで永井が走ったときぐらいか……。はっきり思い出せるのは。


これが日本の現在地なら、受け入れなきゃいけないね。
ていうか、これほど明らかに見せられたら逆にスッキリする。


浦和は世界を相手にすごい挑戦をして、いろいろな課題を日本に残してくれたと思う。




そんなことをいろいろ考えながら歩いていると、
駅前でタクシー待ちの長い行列を作っている人たちでさえ、違う視点で見えてくる。


「うーん。もしもこの人たちがミランの選手だったら、駅から一つ離れた交差点に立って、駅に入ってこようとするタクシーを先に拾っちゃったりするんだろうな……先を読んでプレーできるから」


なんて、くだらない妄想をしてみたり。


でも、そういう発想がスッと出てくるか否かだと思うんだよな〜。
今日感じた、「世界との差」の根本的な原因は。


もちろん実際にやるかやらないかは置いといて。

ホサれた男の意地 【浦和レッズvsセパハン】

浦和vsセパハンは、浦和が3−1で勝利した。
ただ正直、浦和が負けるんじゃないかと思ってた人は多いはず。


AFC(アジアチャンピオンズリーグ)を制覇してからとゆーもの、浦和の調子は右肩下がり。
ほぼ決まっていたJリーグ優勝を鹿島に奪い取られたあげく、J2の愛媛FCにも負けて天皇杯敗退。しかも主力のポンテは全治6ヶ月の負傷。


そんな中で迎えたこの試合、カギは左サイドの相馬崇人にあったと思う。
相馬は今シーズン途中から完全にホサれてしまい、出場機会は激減。左サイドはずっと平川がスタメンを張っていた。


今回はその相馬が久しぶりのスタメン。
そして右シザーズからの縦突破で、見事に永井のゴールをアシストした。


もちろん相馬の突破も速かったんだけど、それ以上にセパハンが余りにもアッサリやられたことが気になった。


「相馬崇人が1回またいで縦に走る」なんてのは日本のサッカーファンの常識。ところがセパハンのDFは全くのノーマークだった。むしろ中をふさいで、縦方向を空けるポジションを取ってしまっていた。


おそらく、相馬がずっとレギュラーを外れていたことで、セパハンのスカウティングに相馬の情報がなかったんだと思う。


相馬とは反対に、レギュラーの平川は縦よりも中へ切り込むほうが多い。
セパハンのDFはそれを警戒したポジション取りをしているフシがあった。


縦、縦、縦と、シンプルで読まれやすい相馬のプレースタイルだけど、
「1回目は必ず通じる」という計算が、オジェック監督の中にはあったはずだ。


試合から完全にホサれていたからこそ、ここ一番での切り札として使うことができた相馬。
まさに、ホサれた男の意地。


今日の教訓。
試合に出てないと勘が鈍ることもあるけど、試合に出ていないということは、実は相手チームにとってもイヤなことなんだな、と。




まぁこれだけ語っておいて、
実はこの試合、ハイライトでしか見てないんですが(笑)。ちょいとヤボ用がありまして。


明日のACミラン戦は現場取材する予定なので、すげー楽しみ。


相馬マジックはもう使っちゃったし、さすがにミランが相手だと押し込まれる時間帯が増えて、セパハン戦のようにはいかないだろう。さーどうする浦和レッズ!?

祝! FC岐阜、Jリーグ参入!

FC岐阜が、ついにやりました!


いや、「ついに」じゃーない。
よくもまぁ、たった3年やそこらでJリーグまでのし上がったもんだ。


きっとJを目指す決断があと数年遅くなっていて、J2のクラブが18くらいに埋まった後なら、こんなにスイスイ昇格するわけにはいかなかっただろうね。


この行動力、岐阜の誇りやわ!


20071209031854.jpg



オレも岐阜生まれのサッカーライターとして、ホーム最終戦のvs佐川急便、そして昇格を決めた最終戦のvsアルテ高崎の試合にはキッチリ顔を出してきました。


カコミ取材のときに、「何だこの見かけねぇツラは」とばかりに後ろからマイクで押しのけられたけど……何とか最後まで居座る。


選手インタビューには、FW片桐淳至とMF北村隆二の2人が登場。


「じゃあ先にキャプテンの北村選手お願いします」といって呼ばれると、待ちぼうけを食らわされた片桐は、「ササッと。巻きで!」と手をクルクル回しながら茶化した。


すると北村、「待っとれよ!」と笑って一喝。


待っとれよ。待っとれよ。待っとれよ。
漢字変換が一発で出てこないこの方言、まちがいなく岐阜弁じゃないっすか!


「待ってろよ!」でもなく、「待てよ!(キムタク)」でもなく、
待っとれよ!


オレは今、間違いなくFC岐阜を取材してるんだな〜と感じたよ。


しみじみ。




ただ余談だけど、、、意外にもFC岐阜ネタはオレの実家方面では盛り上がってない。


オレも一応、岐阜県出身ではあるんだけど、
オレの実家「下呂温泉」は、FC岐阜のホームタウン「岐阜市」からは車で2時間もかかるところにある。


岐阜県は、FC岐阜がある名古屋寄りの美濃地方と、富山寄りの飛騨地方に別れていて、オレの実家「下呂温泉」は、飛騨地方側に分類される。


もしも「FC飛騨」なんつーのができたら、オレの実家方面も間違いなく盛り上がるだろうし、当然オレもそっちに乗り換えるだろう。


一言でいうと、大宮アルディージャが出来る以前の、大宮出身の浦和サポーターって感じかな。有名なお隣さんを応援しているというか。今のオレの立ち位置はそんな感じ。もっともっと、日本全国をサッカークラブで細分化しないと、とても日本人の郷土愛はカバーしきれねぇってわけです。


以上、余談でした。


まぁそういう微妙な事情を抜きにしても、FC岐阜のサッカーはドリブルの上手い選手が多い南米的なスタイル。Jリーグには珍しいタイプなので、このスタイルが通用するかどうかはともかく、一見の価値はあるチームではあると思う。さらに……


071125_1356~01.jpg



「Never GIFU up」
最後まであきらめないサッカー、それも岐阜の持ち味ですな。たぶん。





さてさて。
とりあえずそんなこんなで取材を終えて、駐車場でバスを待っていたら、


「アツシーーー!!!」


と、大きな声でFC岐阜のスター選手、片桐淳至の名を呼びながらかけよってくるおばちゃんがいた。ファンか?? 否。


「アンタ、車のカギつけっぱなしでしょー!!」


なんと片桐ママ登場。
キーホルダーからカギを外して、母親に渡す片桐とのやりとり。ほほえましくて、顔がニヤけてしまいましたよ。


正直、今のままではFC岐阜を大きく取り上げるのは難しいけど、いつかJ1の舞台に来るようなことがあったら……すんげぇ面白い企画をやりたいなぁ〜。今から中身考えとこう。

ウナギかよ!

クラブワールドカップの開幕戦にいってきました。
ワイタケレ・ユナイテッドvsセパハン


もーなんちゅうか、GK同士のバトルがすごかった。


まずはワイタケレ。
バックパスをキャッチして反則取られるなんて、この規模の試合では初めて見た。しかも無理矢理飛びついたわけでもなく、ワントラップしてからガシッと取っちゃった(笑)。


セパハンもセパハンで、6秒ルールで間接FK取られちゃうし。


圧巻だったのはワイタケレ唯一の得点シーン。
(記録ではセパハンのオウンゴール)


なんかFKで跳ね返ったボールを、セパハンのGKが楽々と肩の当たりでキャッチしようとしたのに……ツルツルッとボールが滑っちゃって、しかも滑ったのを捕まえにいったらまたそこで滑っちゃって。そのままゴールイン。


あのボールはきっとウナギで出来てたんだろう(笑)。





と、おフザけはこの辺にして。


個人的にはワイタケレの9番、トトリというソロモン諸島出身の選手。


実はけっこうイケるんじゃね〜かなと思った。
何がイケるって、Jリーグですよ。Jリーグ。


ドリブルは両足を上手く使ってフェイントが豊富。
さらに何といっても、1歩目2歩目のダッシュが鬼のように速い。
(相手が鬼のように遅かっただけかもしれないけど。苦笑)


センターでのプレーには難があったけど、サイドで前を向いてボールを受ければ、そこからのドリブルはなかなかのもの。


Jにどうかな??? オセアニアでJリーグの放映権とか買ってくれないかな? なんて話を他のライターさんとしていたら、


「まぁJ2ならいけっかもね」


みたいな反応だったけど、逆にJ2のクラブだとあーいう使いにくい選手をウマく生かせないような。案外、ガンバみたいなチームに入れた方が機能しそうな気はする。あくまで印象。


まだ21歳と若いんで、ちょっとだけ期待してみる。


なんていってたら、本当に来ちゃったりして。
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PROFILE

清水英斗 (海賊ひで)
  • 清水英斗 (海賊ひで)
  • 走るサッカーライター、
      戦うサッカー馬鹿。28歳
      2006年11月までドイツ在住
          →帰国済
       好きな言葉は、
       「海賊王に俺はなる!」

     『ドイツW杯航海日誌』 公開中!

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