ストライカーHP、イタリア通信からのネタです。
タイトルは、「ナイフを持ってグラウンドへ」。
日本人とイタリア人で、ファウルに対する考え方の違いが現れている、なかなか面白いエピソードです。
ルールを生真面目に守るのが日本人、ルールをうまく利用してやろうと考えるのがイタリア人。
そんな性格の違いが現れているのが面白い。サッカーという言葉を、自分のフィールドに置き換えて読んでいくと、フムフムうなずけることがあるかも?
http://www.soccerstriker.net/html/worldsoccer/m_inoue/wsb_04thu_m_ino_071005.html
実はオレがドイツのチームでプレーしているとき、彼と同じようなことを言われたことがある。
「そこで抜かれるぐらいなら、ファウルをしろ!」と。
ファウルをしろ、という言葉は日本ではほとんど聞いたことがない。日本ではせいぜい、「…まぁあのファウルは仕方なかったよね」という感じの言い方に留まる。
つまり、必要悪を犯すこと。日本でのファウルに対するイメージはそんな感じだと思う。
でもドイツやイタリア、たぶん他の欧州の国でもそうなんだろうけど、ファウルはディフェンステクニックの一つとして考えられている。例えば、ドリブルで裏に抜かれることと、その位置でフリーキックを与えてイエローカードが出される危険性を天秤にかけ、フリーキックを与える方が危険度が薄いのなら、迷うことなくファウルで相手を止めにいく。もちろんケガをしないファウルの仕方を覚える必要があるんだけど。
さらにメンタル面でも、ファウルをすることで相手を苛立たせたり、激しくタックルをして弱気なDFをビビらせる。ファウルによって、試合におけるメンタル面の戦いを有利に運ぶことができるというのだ。
つまりは、考え方の習慣レベルの話で、
ルール = 基本的に破ってはいけない(日本人)
ルール = そのルールを破るとどんな罰が下るのか、どんな利益があるのか、それを計算に入れた上でワザとルールを破る(イタリア、ドイツ、他欧州人)
というふうに、無意識のうちに判断をしていることになる。サッカーではどちらが有利に運ぶのか、それは言うまでもない。
ただオレは、日本人がルールを生真面目に守る国民性だって一方的に悪いとは思わない。何でもかんでも、だまし合いの駆け引きばっかりになったら、そんな社会は生き苦しいもの。
そんなサッカーをJリーグの舞台で見たいのか?
と言われれば、少なくともオレの答えはNO。
でも、そんなことを言ってると世界の舞台では勝てない。
ファウル=テクニックという世界基準を否定したいのなら、そうした小ざかしい駆け引きを踏み潰すほどのスピードやテクニックを磨くしかないけど、ブラジルじゃあるまいし……。
ジレンマ、ですね。
#同じようなことを、職場や学校で経験した覚えはありませんか?
サッカーという言葉を自分のフィールドに置き換えると、すごく面白いと思います。サッカーは、人生の何にでも置き換えられる、最高の代名詞ですよ。


