海賊王サッカーコラム
 俺はもう二度と負けねぇ! 文句あるか、海賊王!

岡ちゃんでいいのか? 日本代表

オシムが少しずつ回復に向かっている。本当に良かった。


以前にこのブログでも書いたけど、
オレの中では、オシム就任のいちばんの不安要素は、体調の不安だったから。
第一報を聞いたときは、「とうとうこの日が来てしまったか……」と思った。


実際、オシムが指導する代表の練習を見たりして、「この人はすごいな」と彼に対して尊敬の念を感じていただけにショックは大きかった。


だからこそ倒れたと聞いたときも、このブログであれこれ書く気にはならなかったんだけど、ようやく体が回復に向かいつつあり、さらに後任人事も進んでいるということで、ついにこのネタに触れてみる。


「岡ちゃんでいいのか? 日本代表」


周りの反応を聞いてみると、おおむね良好。
やはりフランスW杯に導いた実績と、岡ちゃんのキャラクターへの好感も手伝って、こういうことになっているのだろうか。まさに協会の狙い通りだとオレは思う。


そもそも今回の後任人事には、3つのポイントがあったと思う。
1.オシムのやり方を引き継ぎ、日本人らしいサッカーをめざす監督
2.2010年南アフリカW杯の予選を勝ち抜ける監督
3.マスコミ、ファンが納得する監督


ちなみにこの「1.2.3.」の並びは、オレが重視すべきと考えている順番。ところが今回の人事はこんな感じだと思う。


1.2010年南アフリカW杯の予選を勝ち抜ける監督
1.マスコミ、ファンが納得する監督
3.オシムのやり方を引き継ぎ、日本人らしいサッカーをめざす監督


「日本人らしいサッカー」を構築する作業は、まさに今、絶対にやっておかなければいけないこと。これが国の基礎になるわけだから。長期的にみれば、たとえ南アフリカW杯の出場を逃がしてでも、やり遂げなきゃいけないことだとオレは思う。


しかし、岡ちゃんには岡ちゃんの考え方があり、オシムを引き継げというのも無茶な話だ。そもそも、オレのイメージでは、岡ちゃんのサッカーはポリバレントとは間逆の印象がある。


そういう意味で、オレが願う後任監督は、
「大熊氏、反町氏など、オシムにコーチとしてついていた人物の昇格」だった。
そもそもオシムは、日本人の指導者を育成するという意図があって、あえてコーチを全員日本人にしていたはずだ。その意図を汲まないのはどういうわけか。


一度、コーチの誰かを臨時監督にしつつ、シーズン終了後にさらに適任の外国人監督を探す。それがオレの考える最良の策だった。
ただし、「マスコミ、ファンが納得する監督」には反すると思うけど。「コーチが監督ぅぅ??」と身内から連れてきたような手頃感がみんなをガッカリさせてしまうだろう。




さらに、日本人らしいサッカーをめざしながら、アジアの予選を戦うことにはリスクが伴うと思う。相手のスカウティングをしながら、戦術をガチッと型にはめてやっていったほうが、現状では勝ち抜く可能性が高い。


でも、そのサッカーでは、世界に出ても勝てない。
アジアで体験したことのない圧倒的なフィジカル、テクニック、スピードに蹂躙され、またドイツW杯の悔しさを再び体験させられるだけだ。


ヤツらに対抗する手段はひとつ。
日本の新しいスタイルを構築して、ヤツらが体験したことのないサッカーでヤツらを蹂躙すること。その礎をオシムは築きつつあったと思う。


日本の目標はなんだ???


アジアの予選を勝ち抜くこと? 
いや、もうそんな段階じゃないでしょ。


2002年のベスト16を越えるベスト8。
当然、これが目標。


岡ちゃんなら、きっとW杯予選を勝ち抜いて南アフリカに連れていってくれると思う。それができる人だと思う。でもその先は……???


アジアの予選を勝ち抜くのにベストのサッカーが、
世界の頂点をめざすためのサッカーか???


オレは否だと思う。


オシムが就任したこと、いや、オシムに限らず外国人監督が就任することのメリットは、「彼らは世界のサッカーを熟知している」ということだと思う。これはすごく大きい。
「これでは世界に出ても通用しない」ということが判断できるからだ。


さらにオシムの場合は、ジェフ時代の経験から、日本のサッカーにもついても経験があった。そういう意味では日本代表を任せるにはベストの人材だった。


オレは人間の性アホ説を信じてますからね。


アホというか、人間は忘れっぽい。
継続することが苦手ですから。基本的に。


今はみんながオシムの言葉、「人とボールが動くサッカー」「考えながら走るサッカー」に心酔して、誰もが右へならうようにキーワードを並べているけど、


半年後にはきっと、
「頭はクールに、心はホットなサッカー」などに変わっているに違いない。


人間は飽きっぽくて浮気モノなんです。
オレだって絶対にそうならないとはいえない。


だからこそ、コーチ昇格 → オシムの息のかかった外国人監督、という流れでガチッと「日本人らしいサッカー」への方針を作っておけば……とオレは思う。


何とか、オシムが取り組んだことが無にならないようにしたい。

消えゆく雑誌、メディア

この前、何気なくオレが以前に携わっていた雑誌のHPを見たら、
「完全WEBリニューアル化につき、次号は発行しない」と書いてあった。


つまり廃刊だ。


そして、オレがずっとライターとしてお世話になっていたライフスタイル情報サイトがある。この前久しぶりに何気なくのぞいてみたら、出会い系アダルトサイトのように様変わりしていた……。


最近、仕事の連絡がないなぁと思っていたら……こんなことになってたとは。もともと、どうやって収益上げてるんだろう?って不思議はあっただけに、いつかXデーはくると思っていたけど、まさかこんな形とは。


少しショックだった。


スターサッカーといい、今回の2つのメディアといい、オレが関わってきたメディアはことごとく潰れていく。まるでオレが、サゲ○ンみたいじゃないか。


でもよく考えれば、それも当たり前なことで。


この業界、一切の紆余曲折なくストレートな人生を歩んでいるライターはむしろ少数派。


オレもやっぱり紆余曲折派で、今の自分に至るまで実にたくさんの雑誌やWEBメディアに育ててもらってきた。


コネもない、経験もない、バリバリの理系。
あるのは情熱だけ。


そういうオレがライターとして旗上げするには、やはり新規参入系のメディアに乗っかることが自然と多くなる。すると当然、それらが潰れゆくさまを目にする機会も多くなってしまう。


日本で新しく立ち上げた会社のうち、5年以内に倒産してしまう会社がどのくらいの割合であるか知ってます?


なんと、90%っすよ。
10個ある会社のうち、9個は5年以内に潰れるんです。


雑誌やWEBなどもメディアもそれと同じく、
立ち上げるのは簡単だけど、生き残るのは難しい。だから仕方のないことなんだけど……


でも、それでも気分のいいもんじゃないね。
自分がお世話になったモノが潰れていくのは。
職歴にも書きづらくなってくるし。


とりあえず何とか生き残っているオレは、
気合を入れ直してもっともっとがんばってみよう。

北京五輪出場決定……が、しかし

なんでかなぁ。


北京出場が決定したサウジアラビア戦、
オレも国立にいたんだけど、なぜか「よっしゃあ!!」っていう高揚感がなかった。


なんでかなぁ。


別に引き分けだから消化不良で終わったとか、そーいう問題じゃないのよ。
むしろその点に関しては、このチームが初めて試合の駆け引きに勝ったという意味でプラスに感じた。


だけど、、、試合後にピッチで騒ぐ選手や監督、いわゆる現場の人たちとオレらの間には、明らかに温度差があったような気がするんだよね。


なんでかなぁ。


それは見てるオレの問題で、五輪出場が当たり前のように感じるようになってしまったけど、実情を見ればアジアの実力は拮抗してきているから。だから日本がここまで苦戦したことに実感がなかった。


これも一つの答えだと思う。けど、


なんかオレの感覚では、このチームはこれから最終予選が始まるぐらいでちょうど良かった感じがする。


ピチピチ感がなく、バラバラ感のあったチームが、ここに来て一つにまとまって戦ったのが最終戦とその前のベトナム戦だった。


そして、チームが本当に一つになったと感じた瞬間に予選終わり。


このチームはこれから成長段階に入るのになぁ・・・ここで出場が決まってしまうのは早すぎる。もったいない。


「メダル? 獲れる実力があるなら、もっと楽に予選を突破してるでしょ」という本田圭佑のコメント通り。今のままではグループリーグ敗退は間違いないだろう。


彼らにはもっとたくさんの公式戦が必要。


この若い選手たちを、もっと本戦までに鍛えることができるとしたら、、、やはりA代表だろうか。


そう考えると、オシム退任は相当な痛手だ。
オジェックとか西野とか岡田とかいろいろ言われているけど、後任の監督がそこまで考慮に入れてメンバー選考をしてくれるかどうか。
ワールドカップ予選という結果にこだわる中で、将来にもきちんとクサビを打ってくれる人がいい。




オシムといえば、
皮肉にもオシムが倒れたことがきっかけで、このチームは一つにまとまった感がある。
でもそういう外的要因による効果は、いつまでも続くもんじゃない。


選手たちが、これをきっかけに大人の選手になってくれるか。


正直、誰とはいわないけど、まだまだ敬語も使えないような子どもの選手が多すぎますから。心が子どものまま。
(もちろん、逆にこちらが感心させられる選手もいるけど)


「人に敬意を持たない選手は成長しない」とは、先日取材したあるコーチの言葉。


大人になるか、子どものままか。


22才といえば、大学生が社会に飛び出していく節目の年になる。
1人の人間として、結婚とかこの先の人生とか、いろいろなことを考える時期になる。サッカー選手だって例外じゃない。


その微妙な年代を彼らも迎えているわけだ。

サポーターがコーナー取りやがった! 【ACL決勝】

いや〜。オモシロかった!


何がオモシロかったって?
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)決勝ですよ!


埼玉スタジアムは、ものっすげぇ声援だった。
6万枚のチケットは販売開始からわずか2時間で完売。


国内最大の球技スタジアムは、真っ赤な浦和レッズ色に染まった。
すんげ〜声援だった。肌がビリビリしびれるくらい。


こう見えても俺、ドイツに住んでましたから。


世界一の観客動員数を誇る、ドイツのブンデスリーガを見てきた俺としては、「Jリーグが盛り上がってる」とか聞いても、ちょっとハナで笑っちゃうような部分が全く無かったといえばウソになるんですよ。


でも、今日のスタジアムの雰囲気は違う。マジですごかった。
世界に誇れる一夜だったと思う。


2点目につながる衝撃の瞬間も見た。


浦和は前半に1点を先制したものの、後半はセパハンの圧力の前に防戦一方になっていた。いつゴールを決められてもおかしくなかった。


もし決められると、1−1の同点・・・延長・・・PK・・・
やべぇ。おウチに帰れなくなるじゃないか…と思い始めたころ、


セパハンのDFがGKにバックパス。
その瞬間、浦和のゴール裏から容赦ないプレッシャーが浴びせられる。


Boooooooooooooooooo!!!!!!!


これにチビったのか、なんとセパハンのGKは何でもないボールをトラップミスして、浦和にコーナーキックを献上してしまう。


オレは思わず、
「サ、サポーターがコーナーキック取りやがった…!」
と叫んだ。


しかも驚くことに、このコーナーキックから阿部勇樹のヘディングゴールが生まれている。ナイスアシストだよ。
この2点目のおかげで浦和の勝利は決まった。


サポーターは12人目の選手とか、いろいろな言葉で表現されるけど、これほどハッキリ見えたのはすごい。
浦和がクラブW杯で世界に魅せるべきは、サッカーの内容やウンチクよりもむしろ、この熱狂パワーなのかもしれないな。


一応、試合を見ながらいろいろメモしてたんだけどね。


「セパハンの1トップに対して浦和は3バックだから、1人を3人で見るような感じになってバランスが悪い。中盤を制圧されてしまう」とか、
「阿部勇樹のヘディングの競り方はウマい。身長の不足を補うやり方をマスターしている」とか、
「ワシントンはフェイントも重量級。つーか遅い」とか。


でも、今日はそんなの関係ねぇ!


オレは衝撃の瞬間を見たぜー!!!

ルールを破ることもテクニック?

ストライカーHP、イタリア通信からのネタです。


タイトルは、「ナイフを持ってグラウンドへ」。
日本人とイタリア人で、ファウルに対する考え方の違いが現れている、なかなか面白いエピソードです。


ルールを生真面目に守るのが日本人、ルールをうまく利用してやろうと考えるのがイタリア人。


そんな性格の違いが現れているのが面白い。サッカーという言葉を、自分のフィールドに置き換えて読んでいくと、フムフムうなずけることがあるかも?


http://www.soccerstriker.net/html/worldsoccer/m_inoue/wsb_04thu_m_ino_071005.html


実はオレがドイツのチームでプレーしているとき、彼と同じようなことを言われたことがある。


「そこで抜かれるぐらいなら、ファウルをしろ!」と。


ファウルをしろ、という言葉は日本ではほとんど聞いたことがない。日本ではせいぜい、「…まぁあのファウルは仕方なかったよね」という感じの言い方に留まる。
つまり、必要悪を犯すこと。日本でのファウルに対するイメージはそんな感じだと思う。


でもドイツやイタリア、たぶん他の欧州の国でもそうなんだろうけど、ファウルはディフェンステクニックの一つとして考えられている。例えば、ドリブルで裏に抜かれることと、その位置でフリーキックを与えてイエローカードが出される危険性を天秤にかけ、フリーキックを与える方が危険度が薄いのなら、迷うことなくファウルで相手を止めにいく。もちろんケガをしないファウルの仕方を覚える必要があるんだけど。


さらにメンタル面でも、ファウルをすることで相手を苛立たせたり、激しくタックルをして弱気なDFをビビらせる。ファウルによって、試合におけるメンタル面の戦いを有利に運ぶことができるというのだ。


つまりは、考え方の習慣レベルの話で、


ルール = 基本的に破ってはいけない(日本人)


ルール = そのルールを破るとどんな罰が下るのか、どんな利益があるのか、それを計算に入れた上でワザとルールを破る(イタリア、ドイツ、他欧州人)


というふうに、無意識のうちに判断をしていることになる。サッカーではどちらが有利に運ぶのか、それは言うまでもない。


ただオレは、日本人がルールを生真面目に守る国民性だって一方的に悪いとは思わない。何でもかんでも、だまし合いの駆け引きばっかりになったら、そんな社会は生き苦しいもの。


そんなサッカーをJリーグの舞台で見たいのか? 
と言われれば、少なくともオレの答えはNO。


でも、そんなことを言ってると世界の舞台では勝てない。


ファウル=テクニックという世界基準を否定したいのなら、そうした小ざかしい駆け引きを踏み潰すほどのスピードやテクニックを磨くしかないけど、ブラジルじゃあるまいし……。


ジレンマ、ですね。


#同じようなことを、職場や学校で経験した覚えはありませんか?
サッカーという言葉を自分のフィールドに置き換えると、すごく面白いと思います。サッカーは、人生の何にでも置き換えられる、最高の代名詞ですよ。

槇原敬之、名言認定。

2,3週前のR25を読んだ。


槇原敬之がインタビューでエエこと言ってた。


「おいしいものを食べるために稼ぐより、ものをおいしく食べるために仕事する方がいい」


普段はサラサラっと流し読みしちゃうんだけど、この一言にはオォッと引き寄せられた。
なんか嫌なことがあっても開き直れるような、入りすぎた肩の力を抜いてくれるような感じ。さすが、かつてドン底を見た男だ


1990年代後半、「出せば売れる」というシングルCD全盛期が過ぎ去り、音楽バブルが崩壊した。それに伴って、槇原敬之がリリースするシングルの売上も次第に落ちていった。


コンスタントなヒットを望むレコード会社、音楽以外の仕事をすすめてくるマネージメント会社。しかし、槇原敬之はあくまでも音楽をやりたかった。


そんな板ばさみに合い、残念ながら槇原敬之はその後、踏み込んではいけない世界に足を踏み入れてしまう。みなさんご存知の通り。


もしもあの時、こういうことを言ってくれる人が周りにいたら、そんな事件を起こさずにいられたのかもしれない。


「おいしいものを食べるために稼ぐより、ものをおいしく食べるために仕事する方がいい」
いや〜エエこと聞いたわ。しばらく刻んどこ。

南アフリカW杯の恐怖

「南アフリカ、どうする?」


最近そんな挨拶が、オレの周りで流行り始めている。
もちろん2010年に南アフリカ共和国で行われるサッカーW杯に、行くべきか、行かざるべきか、という話なんだけど。


「開催地変更になるんじゃないの?」という人もいるけど、FIFAは相変わらず南アフリカで開催する方向のようだし、ヨハネスブルクでもスタジアムの建設が進んでいるらしい。


というわけで「南アフリカ、どうする?」ということについて真剣に考えなければならなくなってきたワケで。


実は最近、南アフリカを旅行してきたという人から笑えない旅の話を聞いて、オレ自身はカナ〜リ行かない方向に気持ちが向いてきた。


サポーターやマスコミの方々など、南アフリカへW杯観戦に行こうと考えている人に、今回その人(仮名:S氏)からオレが聞いた、生の治安情報をお伝えします。身の安全のためにも…。




まずはS氏の友人で、世界一周旅行に出たA氏の体験談。


飛行機で南アフリカのヨハネスブルグに降り立ったA氏は、そのまま市街へと向かった。時間は昼間、人もたくさん歩いている時間帯だ。A氏もそこを歩いていた。


すると突然、後ろから首を絞められ、A氏は気絶寸前まで追い込まれた。そして持っていた金品、物品をすべて奪われる。
周りに人はいっぱいいるのに、誰も助けようとしない。


A氏が警察に行くと、
「お前が強盗にあった場所がわからない。もう一度その場所に行って、住所を確かめてきてくれ」といわれ、A氏は現場へ戻る。なんとそこで……


住所を確かめに行ったA氏、違う強盗に首を絞められる。
「もう何もない」と手を振っても信じようとしない。強盗がポケットなどを探している間、ずっと首を絞められたままだ。相変わらず周りの人は、助けるそぶりすら見せない。


A氏は南アフリカに着いてたった3時間で、2回も首絞め強盗にあったことになる……。しかも日中、衆人環視の中でだ。


また、違う友人B氏は「大勢で軍団を組んでいけば大丈夫だろう」と、10人のチームを組んで乗り込んだ。ところが…


20人ぐらいの黒人に囲まれ、全員そろって身ぐるみはがされる。やはり誰も助けようとしない。


ちなみに、この話を教えてくれたS氏本人は、「バス停から駅までの50mの難関」を、たまたまバスの中で体格のいい黒人と仲良くなり、一緒に駅まで歩いてもらって事なきを得たという。ヨハネスブルグで彼が外に出たのはこの1回だけ。


道路を横断するのにもタクシーを使え、というのも大げさではないらしい。本当にその瞬間を強盗が狙っているのだ。


というわけで南アフリカを乗り切ったS氏だったが、彼が最も命の危険を感じたのは、南アフリカの北側に位置するジンバブエだった。道を歩いていたS氏は、突然ナイフを持った3人の黒人に囲まれ、40万円とパスポートを奪われた。気付いたら、血だらけのまま路上に横たわっていたらしい。もちろん、夜に人気のないところを歩いていた彼も悪いのだが。


ところがそんな怖い目にあった彼、なんと、「もう一度ジンバブエに行って今度は仕事をしたい」らしい。人の気質が気に入り、治安に関しては夕方以降に出歩かなければ大丈夫だという。


昼間に人のいるところで強盗が出没する南アフリカのほうが、はるかに危険ということだ。


僕は、「ジンバブエなら南アフリカに近いし、W杯関連の仕事ができるんじゃない?」と勧めたが、「南アフリカだけはもう勘弁」と言われた。


S氏は実際にナイフ強盗にあったジンバブエ以上に、南アフリカを危険視している。


昔は、南米が危険な地域といわれていたけど、
「今、世界で最も危険なのはアフリカ。アフリカを回ることができれば、南米なんて楽勝だよ」と彼はいう。


どうも最近のアフリカの治安は、それくらいヤバいらしい。もちろんアフリカといっても国による違いは大きく、北に行くほど安全、南に行くほど危険、ということになるんだけど。




S氏が教えてくれたデータでは、ヨハネスブルクは世界7位の殺人数を記録している都市。


「なんだ7位か…」と最初は思ったが、なんとこの数字は、イラクやパレスチナなど、戦争や内戦が続けられている国を含めての数字らしい。


そんな戦争中の地域を含めた中で、何も起こっていないヨハネスブルクが第7位。恐ろしい話だ




これは自分の推測だけど、アフリカに蔓延しているエイズの問題が、こういった暴力的な流れに拍車をかけている気がする。


多い国では、エイズ感染率が50%にもなるアフリカだ。平均寿命は40歳を切っている。自分のエイズ感染を知った人間が、自暴自棄になって暴力的な行動に出たとしてもまったく不思議じゃない。


「レイプ事件も何件か起こっているらしいけど、本当はもっと多いんじゃないかと思う。だって、エイズが広がっている南アフリカでレイプされたなんて、誰にも言えないでしょ」とS氏は推測する。
もはや地獄絵図だ。




いったい南アフリカW杯はどうなるんだろう。
ワールドカップともなれば、元気のいい白人もたくさんやってくる。


黒人と白人の大戦争・・・?
それともお互い、力の強そうなヤツには手を出さず、体の小さい人だけが犠牲になるのだろうか。


こんな国にビザが下りること自体が不思議だ。
ほんと、こんな国でワールドカップなんて無理。世界第7位ですよ、7位。


ミュンヘンの悲劇、エスコバルの射殺に次ぐ、とんでもない事件が起きそうな気がしてしょうがない。


かと思えば、FIFAは「2018年以降は大陸に関わらずに立候補を募って開催地を決めて行く」という。


2010年のW杯は、「アフリカ大陸で開催すること。アフリカらしい国を選ぶこと」にこだわったかと思えば、2018年からは一切関係なく開催地を選ぶと宣言。より条件のいい国でやりたい、ということだろう。


仮にそのレギュレーションが2010年から始まっていれば、南アフリカなんて国が開催地に決まるはずがない。FIFAが何を目指しているのか、方向性がまったくわからない。


うーん…まぁその辺りの矛盾には目をつぶったとしても。


南アフリカでの開催に関しては、人の生死に関わる問題だから。
その判断だけはしっかりとして欲しい。


「彼は毎日50個のアイディアを出すが、そのうちの51個は無意味だ」
なんて言われるFIFA会長のブラッターさんだけど、、、


この問題だけは、頼むよ。ほんと
正常な判断を。

記録のスポーツ、記憶のスポーツ

昨日、中日ドラゴンズが53年ぶりの日本一に輝いた。


そうなんだよね。俺も中日一筋で生きてきたけど、リーグ優勝は何度かあるものの、日本シリーズでは全然勝てなかったんだよね。


落合博満を4番に据えて、星野仙一元監督が指揮を取っても届かなかった日本一。
今だに「落合監督」という響きには抵抗がある。


落合といえば俺が子どもの頃はヒーローでしたから。パカンパカン、ホームラン打って。しかも外人が打つような力任せのホームランじゃなく、まさに「ホームランアーティスト」。
引っ張ってよし、流してもよし。左に右に、放射線のように美しいホームランを放っていく。


そんな4番打者、落合博満を擁しても届かなかった日本一。


そっかー。53年ぶりにもなるのか。
感慨深いよ。それを成し遂げたのが、やはり落合だったというのも感慨深い。




でも何だか、世間はそんな俺の感慨とは違うところで盛り上がっているようす。


日本一を決めた最終戦、中日の先発ピッチャーの山井は8回までパーフェクトのピッチング。1人の走者も許さない、いわゆる「完全試合」というヤツです。日本シリーズでの完全試合は、歴史上初めてのことなんだとか。


ところが、落合監督が9回のマウンドに送り込んだのは、守護神の岩瀬。この瞬間、山井は歴史の人となるチャンスを失った。岩瀬は最終回をキッチリ3人の打者で討ち取り、そのままゲームセット。こうして中日は見事日本一に輝いたわけである。


なんと、この「オレ流采配」が火ダルマになっちゃってます。


ベテランスポーツライターの玉木氏は、山井を交代させた落合監督の采配について、以下のようにブログに書いている。


「Wシリーズでもたった1回の記録をナンデ潰すねん! 野球の最も美しい瞬間を消したのは誰や! スポーツに対する冒涜や! これが野球やというのであれば、俺は野球ファンをやめる!」
「100年に1度あるかないかの凄い興奮の瞬間よりも、53年ぶりの優勝を確実にしたかったというならナント小心な夢のない野球か!」


気持ちはよくわかる。熱いねぇ。


実際はこんなに怒ってなくて半分くらいはポーズなんだろうけど、それでも熱いねぇ。


でも1−0だったんだから。ちょっとでも打たれたら負けちゃうんだよ。
"色気"を出したために打たれて負けたりしたら、選手もチームもみんな一生後悔しなきゃいけないだろう。




オレが玉木さんの批判を読んで最初に思ったのは、
やっぱり野球は、”記録”のスポーツなんだなということ。


数年前にあったイチローの年間25(?)安打のときにしても、日本中が記録達成を願って注目していた。野球で何かを語るときは、○年ぶりとか、○本とか、とにかく数字がよく出てくる。


もしこれがサッカーなら、ワールドカップの土壇場で歴史的ハットトリックを逃がしたとしても、むしろチームプレーに徹したことを褒められるんじゃないだろうか。というか、仮にそういう歴史的記録を成し遂げたとしても、サッカーファンにとっての価値は薄い。


サッカーにとっての価値とは、記録よりもむしろ”記憶”。


あるストライカーが今シーズン、あり得ないぐらいの数のゴールを決めたとしても、「マラドーナの5人抜き」以上に僕らの記憶に残ることはないだろう。


サッカーではたった一つのゴール、歴史的ゴールの瞬間、そのゴールへの軌跡こそがもっとも重要であり、後世に語り継がれていくことになる。数字や記録どうこうじゃない。たった一つのゴールが、強烈なイメージとして刻み込まれるのだ。




そういう”記憶”慣れしているオレとしては、ダルビッシュに堂々と投げ勝った山井、完全試合という難しい状況を受け継ぎながら3人でピシャリと抑えた岩瀬、そして中村紀洋だ。中村は今シーズンの最初に年棒200万提示だかでテスト生になり、まるでフリーター野球選手のような屈辱の扱いを受けながら中日に拾われ、今回、日本シリーズのMVPに輝いた。


オレは完全試合どうこうよりも、むしろ彼らの男気あふれる姿にシンパシーを感じる。


そしてもちろん、選手時代からの悲願を達成した落合監督も。最高っすよ。


”記憶ドコロ”はいっぱいあるのに、記録どうこうで話を進めてしまうのは、何だかもったいないな…と思った。いろいろ人によって意見はあるでしょうけど。

続・日本の食糧が危ない

俺も上京してから気付いたんだけど、東京生まれの人ってアレルギー持ちの人がすごく多いんだよね。アトピーとか食品アレルギーとか。


俺が小さいころ、地元にはアレルギー持ってる友達なんてほとんどいなかった。メガネかけてるのが30人に1人ぐらいで、それと同じような割合だったと思う。


実家で作った米 ⇔ スーパーで買った、農薬がどんだけ入っているかもわからない米
地元の農協で買った野菜や肉 ⇔ 世界中から送られてくる"安い"食材
キレイな空気と水 ⇔ 排ガスと飲めない汚水


アレルギーだけじゃなく、他の面でも環境の違いは人の体に影響してくるかもしれない。
東京こえーよ。東京だけじゃないけど。


俺も子どもが生まれたらどうしよう。
今の状況だったら、東京近郊で育てる以外に道はねーぞ。


有機栽培の契約農家から、野菜や肉を送ってもらうようにしようか。もちろん水道水なんか飲ませない。最低でも、抵抗力の弱い幼少期はそうやって乗り切る。


だって、もしも治すのが難しい持病を小さいころに背負ってしまったら、それで一生苦しむのは子どもなんだから。笑顔を奪ってしまうことは極力避けなければ。


世の中のママが、私立校に入れようだとか有名大学に入れようだとか、そんなことで悩むよりも大事なことだと思うんだけどなぁ。
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PROFILE

清水英斗 (海賊ひで)
  • 清水英斗 (海賊ひで)
  • 走るサッカーライター、
      戦うサッカー馬鹿。28歳
      2006年11月までドイツ在住
          →帰国済
       好きな言葉は、
       「海賊王に俺はなる!」

     『ドイツW杯航海日誌』 公開中!

    【お仕事の依頼、
      ナイショ話はこちらへ↓↓】
       kaizokuo@red.livedoor.com

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