アジアカップも終わったことだし、アジア初参戦となった俺のベトナム取材記でもノンビリ書いてみようかな〜と思います。
まずは到着初日の話。
深夜10時過ぎ、ハノイのノイバイ空港に着いた俺は、ホテルに予約しておいたタクシーに乗って市内に向かった。
コイツの運転が荒い荒い。2車線あるのに、なぜかそのど真ん中を走行していく。そして原チャリを追い抜いて行くたびに「ビーーーーッ!」とクラクションを鳴らす。
そして夜だというのに、やたら原チャリの数が多く、何度となくぶつかりそうになって急ブレーキをかけられる。
「大丈夫か……コイツ」
ちょっと不安になってきた。
飛行機の中で読んだ「地球の歩き方」によると、ベトナムの治安は相当に悪い。
ホテルの部屋で寝ていた日本人女性が、従業員にレイプされそうになったとか、強盗にあってお金を奪われたとか、ロクでもない体験談がたくさん載っている。
チラッと隣の運転手の顔を見る。
そういえばコイツ、さっきから全く表情が変わらない。不気味なくらいに無表情。
「まさか、どっか変なとこ連れて行く気じゃねぇだろうな……」
と思い、なんとなく無意味に「ポキッ、ポキッ」と手の骨を鳴らしてみる。
ビビったか?
いや、以前表情は変わらない。
コイツには北斗神拳は通用しないのか。
と、くだらない妄想をしながらタクシーはさらに進む。
周りを走っている原チャリは、ほとんどが2人乗り。3人乗りもめずらしくない。
おじいちゃんがおばあちゃんを荷ケツしていたり、スーツのサラリーマンが乗っていたり、いかにも調子こいた若者が3人乗りしていたりと、実にバリエーション豊かだ。
そんな中、前方に妙なシルエットのバイクを発見した。
ベトナムでも珍しい4人乗り。
荷台に1人が横向きに寝ていて、その上にさらに人間が2人、縦向きに寝ている。しかもなぜか全員が裸だ。
なんじゃこりゃ……と思ってよ〜〜〜く見てみると、
3人とも仰向けで、足と手が上空に向かって伸びたまま。
しかも体をヒモでバイクにしばりつけてある。
「し、死体だ! 死体を運んでやがる!」
さすがの俺も肝を冷やした絶体絶命のシーンだったけど、
その横を通り過ぎるときに謎は解けた。
豚。
ヒトじゃなくてブタでした。
深夜10時にブタなんか運ぶなよ……しかも3匹も。紛らわしい。
ヒトとブタって、意外と似てるんだなー。
結局タクシーは何事もなくホテルに着いたけど、初日からどっぷり疲れました。
















