6月1日キリンカップ
日本代表 2(2−0、0−0)0 モンテネグロ代表
【得点】
中澤、高原
TV中継を見てたと思うし、経過なんかはどっかのWEBを見ればわかるので割愛。ピックアップした3つのポイントだけを書きます。
★自分たちで実行した布陣変更
今日は4バックでスタートしたあと、3バックにしたり4バックに戻したりと、目まぐるしくフォーメーションが変わった。駒野なんて左サイドと右サイドをどれだけ往復したことか、忙しいったらありゃしない。メモとってるこっちの身にもなれって感じ(笑)。
モンテネグロは3トップでスタートしたあと、選手交代で1トップ2シャドー気味にして揺さぶりをかけてきたが、日本はそのすべてに柔軟なフォーメーション変更を行った。
その指示はすべてDFの阿部が出していたらしく、オシムに頼らずにピッチ内で考えて対応できたのは日本代表の成長の証だと思う。
ドイツW杯のオーストラリア戦でもこういう対応ができていれば……、3トップにも対策が打てて、あそこまでムザムザやられることもなかったような気がする。
「自由」を与えられたジーコジャパンのときは、自由にフォーメーション変更ができなかったのに、
考えてプレーすることを「指示」されたオシムジャパンでは、相手の状況を見ながら自由にシステムを使い分けることができた。
矛盾しているようだけど、つまりは人間ってそういうもんだと思う。
「自由にしろ」っていわれてもやり方がわからなかったけど、オシムがそれを教えてくれた。
★「海外組」の高原が得た能力
前を向くのが早いこと。判断が早いこと。難しいパスも正確にトラップできること。高原を「海外組」と呼ぶ、真の意義はここにあるような気がした。
海外のトップレベルの選手と、日本の選手を比較したとき、大きな違いのひとつは「ファーストタッチ」の差。高原はそれが早くて正確だった。
激しいプレッシャーの中でやってるからこそ、培われたもの。まさに「海外組」と呼ばれるのにふさわしい選手になったと思う。
★スライディングタックル
ブンデスリーガのマインツ2軍でプレーしたこともある、滝川第二高校卒の山下喬君に聞いた話。
「初めてドイツでサッカーをやったとき、いちばん驚いたのはヤツらのスライディングタックルの上手さだった」
今日のモンテネグロも同じだった。
激しいだけでなく、「深い」スライディングタックル。
ヨコからも後ろからも飛び込んできて、驚く日本選手のワキからボールをカットしていくシーンが目立った。この手のスライディングタックルは、Jリーグではほとんど見られないが、世界ではごくごく当たり前。
日本の若年指導では、スライディングタックルがあまり重要視されていないようだけど、少なくとも海外では違う。
オシムは相手のモンテネグロ代表について、「日本がみせた技術を学び、もっと強いチームになっていくだろう」と会見で語った。
でも、それは日本も同じ。
モンテネグロがみせた球際の激しさ、スライディングタックルの上手さを、日本は学んでいく必要がある。
最後に、今日の観客席には空席が目立った。
オシムの言葉やドキュメンタリーDVDが爆発的ヒットを飛ばしているのに、そのオシムが指揮している日本代表は1998年以来「最低」となる観客数を記録。(28,635人)
きっと、何でもいいんだろうな。
オシムでも佑ちゃんでも真央ちゃんでもハニカミ王子でも。
オシムがなぜ「サッカー」に命をかけているのか、そこまで1人の人間を力強く動かす「サッカー」って何なのか。そこに考えが向くことはない。
ただ、彼の波乱の人生を物珍しがって「感動」だの「興奮」だの垂れ流して終わり。ディスカバリーチャンネルで珍しい生き物を見ているかのように、オシムのことを見ている。「へー」から得たものは何もない。
ミーハーな日本人もいいけど、世の中こんなもんだってわかってるつもりだけど、
こんな日は少しだけ空しい気分にさせられる……
というわけで今から激しく飲みにいきます(笑


