名波「90%、これが最後の1年になると思う。」
・・・。
”俺の名波”なんてタイトルを付けたのには理由がある。
そもそも俺がサッカーを始めようを思ったのは、名波のプレーをTVで見てから。そのときは、ゾーンプレスだのボランチだのサッカーっぽいことは何一つ分からなかったけど、何となく名波のプレーを見てたら「サッカーしたいなぁ。」って思った。Jリーグが開幕したって少しも興味をそそられなかった俺なのに。
それがサッカー馬鹿、海賊ひでのプロローグだったわけ。
その名波にも、とうとう引退が迫ってきた。
「あ〜オレも歳とったなぁ」って思う。
自分の歳を実感するのって、他人の分岐点を見たときが多いよね。たとえば同級生の友達が結婚したり、たとえば好きだったアイドルが結婚して子供を作ったり、
そして、自分がサッカーを始めるキッカケになった選手が引退を表明したり・・・。
今期の東京ヴェルディには大きな注目が集まっている。名波曰く、「こんなにマスコミが多い入団会見は初めて見た」とのこと。J2なのに。
移籍が決まった、名波、服部、土屋、ディエゴ、フッキ・・・。
さらにまだ大物外国人の獲得を狙っているらしい。これだけの戦力が集まれば、J1昇格レースの筆頭に挙げられるのも当然だろう。
萩原社長の「ラモス監督には、1試合1試合進退をかけるつもりで戦ってもらいたい。」という言葉には、充分な補強を成し遂げた自信がこめられている。
勝てば続投、負ければ解任。
そんな場当たり的な人事のやり方には、
「結果を急ぐな。じっくりとチームの成熟を待て。」という批判もあるかもしれないが、そういう気持ちで目の前の試合を戦うのは良いことだと思う。特にラモス監督は今年で2年目。準備期間はしっかりと与えられている。
ある取材の折、ヴェルディの関係者に聞いてみた。
「今年、ヴェルディいけるんじゃないですか?」
その人の答えはこうだった。
「でも、人が集まれば強いチームが出来るというわけじゃないからね。」
期待していた答えとは違ったけど、たしかにその通り。
人が集まれば試合に出られなくなる選手もいるし、実力のある選手がチームの和を乱すこともあるかもしれない。
ロベルト・バッジョは言った。
「今日を戦えない者に、明日とか未来を語る資格はない。」
試合数の多いJ2の長丁場を戦う上で、いかにして"今日"を戦っていくか。いかにして"今日を戦えるチーム"を作っていくか。
その中で、"俺の名波"がどんな役割を果たしていくんだろう。
今シーズン、最後の彼を、しっかりと目に焼き付けたい。


