これは俺が年末に、マルコというイタリア人から聞いたお話。
イタリアの北部、オーストリアとの国境近くに「タランティーノ」とか「タリラリラン」とかいう小さな町がある。マルコの生まれ故郷だそうだ。
ところがこの町の名前、イタリア語で『南地方』という意味だと言うからビックリ。イタリア最北端の町なのに、だよ?
なぜだと思いますか?
・・・答え。
この町は昔、イタリアではなくオーストリアの領土だったのだ。
「オーストリアの南地方」だから、『南地方』って意味の町名が付けられたってわけさ。
世界大戦が終わった後にイタリアの領土として組み入れられたけど、今でも文化や言語はオーストリア風味を残しているらしい。
だから日本人のイメージにある、「陽気なイタリア人」なんてのは、この町ではむしろ珍しいタイプの生き物。おとなしい文学肌の人間が多く、マルコもそんなタイプ。
マルコいわく、
「今のヨーロッパは、国だの民族だのって概念はもう意味がなくなり、時代はどんどん格差の広がった個人主義へと移っている。」
イタリアがどうとか、フランスがどうとか、ドイツはどいつだとか、そんな論議はもう意味がなくなってきている。つまりはそういうことだ。
比較的血統を保っている日本人には、なんとも面白い話ですよね。
あ、今回はサッカーとは全く関係ありませんでした。念のため。


