ディディエ・ドログバ。
チェルシー所属。コートジボワール代表。
身体能力と強烈なヘディングを武器に、世界一チーム内競争の厳しいチェルシーにおいてもモウリーニョ監督の信頼を得たストライカー。
決して足元のテクニックに優れたタイプではないが、中央で相手と競り合いながらゴールを決めることのできる、日本には全く存在しないタイプの選手だ。ドログバは父親の仕事の都合で幼い頃からフランスに住んでおり、代表はフランスとコートジボワールのどちらかを選択することができた。そして彼はコートジボワール代表を選び、見事母国をドイツW杯へ導いた。
その得点能力ゆえ、2006年ドイツW杯の得点王候補に推す人も少なくない。
意外なことに、ドログバは生粋のストライカーではない。
昔は右サイドバックとしてプレーし、フランス2部リーグでプレーしているときにFWにコンバートされ、そこから大量得点などメキメキと実力を発揮してトップクラブへの移籍を実現させた。
(移籍の流れ:ル・マン→ギャンガン→マルセイユ→チェルシー)
モウリーニョは献身的でない選手を好まない。わがままで自由にプレーする選手を嫌う。モウリーニョにとっては、レアルマドリードのロナウドなどはたとえタダでも欲しくない選手だろう。
チェルシーTVで見たドログバのインタビューから受ける彼の雰囲気は、誠意と誠実さにあふれたものだった。ピッチの中で野獣のように戦う彼の素顔は、失礼ながら意外なほどに紳士だった。
屈強な紳士、ドログバ。
まさにモウリーニョにとっては理想の恋人と言える選手なのだ。


