海賊王サッカーコラム
 俺はもう二度と負けねぇ! 文句あるか、海賊王!

チェルシー X バルセロナ X つらぬけ!

2005-2006チャンピオンズリーグ
決勝トーナメント 1st reg
チェルシー vs バルセロナ(スタンフォードブリッジ)
1−2


前から言われていた通り、スタンフォードブリッジの芝状態はかなり悪かった。グラウンダーパスを基本とするバルセロナとしては容認しがたい状況だ。そのため芝の張り替え要求を出したが、結局それは叶わなかったようだ。


つらぬいたstyle


バルセロナにとって芝の悪いピッチでサッカーをすることは、陸に上がってしまった魚、SMAPに入れなかった稲垣吾郎、もしくは漫画の描けない蛭子能収のようなもの。
そんな不利なグラウンドコンディションだけに、普段よりもショートパスやドリブルを減らしてロングパスで一気に裏を突きたいところだ。なぜならば、イレギュラーの多いグラウンドではショートパスやドリブルの正確性が激減してしまう。そしてイレギュラーバウンドという予期しないボールの奪われ方をすることは、そのまま自ゴールの危機にもつながる。そのため普通のチームならば、ロングパスの比率が増えることは当然の選択なのだ。


ところがバルセロナは違った。グラウンド状態に合わせることなく、ショートパスでつなぐ自分たちのスタイルを優先した。そしてその代わりいつもよりパススピードを弱くし、丁寧なトラップを心がけていた。
ボールを見ている時間が長くなるので視野が狭くなってしまい、普段ほどのスペクタクルな攻撃ではなかった。パフォーマンスこそ落ちたものの、バルセロナは自分たちのスタイルをつらぬくことで勝利を収めた。
直接得点には絡んでいないものの、FWメッシのドリブルが切れていたことも大きな要因だった。彼が危険なドリブルを繰り返すことでチェルシーディフェンスを裏へ引きずり、中盤にスペースを作ってパス回しに余裕を与えていたのだ。
苦手な芝の上で、最強のライバルに勝ったバルセロナ。
勝利に値するすばらしいチームだった。


つらぬいて欲しいstyle


この試合、バルセロナの勝利という結果に大きく起因したのはもう一つある。チェルシーの左サイドバック、デル・ホルノの退場である。
彼はマッチアップするメッシに対し、足の裏でヒザをスパイクするなど危険なタックルを繰り返していた。そして前半35分過ぎ、ついにフットボール違いのアメフトタックルをぶちかまして一発レッドカードの退場となった。
デル・ホルノの退場は正当だったと思う。彼はメッシとは違う意味で危険な選手だった。相手を壊すタックルをする選手を許すわけにはいかない。


ただし自分が気になったのはアメフトタックルを受けた直後のメッシの態度。国際映像でも繰り返しリプレイしていたが、倒れ込んだメッシはファウルの笛を確認したあとで突然痛がり始めた。必要以上に痛がることでレッドカードを誘導しようとするプレー、いやこんなものはプレーとは呼べない。メッシだけではなく様々な選手がこれを真似するが、本当に良くない振る舞いだと思う。
こういった演技が紳士的でないことはもちろん、一番マズいのは本当にケガをしてしまった選手を見極められなくなることだ。


あのとき審判が取るべきだった裁定。
それはデル・ホルノへのレッドカード、そしてメッシへのイエローカードだったのではないかと思う。

ガンバ大阪 X 浦和レッズ X 黄金時代の覇者

ゼロックススーパーカップ
ガンバ大阪 vs 浦和レッズ
1−3


両チーム合わせて8人の日本代表。
宮本、加地、遠藤。都築、坪井、サントス、長谷部、そして小野。


これだけでも超豪華布陣なのに、(宮本は出場しなかったが)
さらにワシントン、ポンテ、フェルナンジーニョ、シジクレイなど、Jリーグ屈指の外国人選手も抱えている。特にレッズは、J1で戦えるチームが2チーム作れそうな勢いだ。小野にばかり注目が集まっているが、たとえ小野が抜けてもチーム力が落ちるとは考えにくい。それほどのメンバーがそろっているのだ。
レッズがアジアの王者に輝く日が待ち切れない。


ちなみに試合の方は、プレシーズンマッチということで両チームとも組織の仕上がりの方はまだまだ。中盤のプレスが甘くなったり、パスの意図が合わないシーンが多々見られた。期待された小野もさすがというプレーを見せる反面、組織へのフィットという面ではまだ2,30%というところ。
これを開幕までの練習で、どこまで高められるか注目だ。


しかしそれは浦和にとって楽観すべきことだ。なぜなら、小野のポンテに対する表現を借りれば、浦和にいる選手は非常に「気の利く」プレイヤーが多い。ポンテ、ワシントン、長谷部、山田・・・そして小野しかりだ。


この「気が利く」というのは、サッカーにおいて面白いキーワードだ。ディフェンスであれば、危険察知能力が高くカバーリングが的確なこと。オフェンスであれば、視野が広く効果的なパスを展開することができて、3人目の動きも巧み、フォアチェックも精力的に動く。
献身的に影の苦労をすることを惜しまない。


そんな選手のことを「気が利く」という表現で表すことができる。足の速さやボールテクニックなどと違い、目で見える能力ではないが、いわゆる"玄人好み"な選手だ。(ちなみに俺はポンテが大好き)
もしくは、"サッカーを良く知っている選手"、なんて言い方もできるかもしれない。



当然のことながら、チーム内にそういう選手が多いことはニューカマーの選手にとっては非常になじみやすい環境と言える。だから小野がレッズに再びフィットする日もそう遠くはない。
そういう意味で今日の試合、レッズの良くない部分を発見したとしても、シーズンへの不安要素は全くないと言い切ることができる。


そんなレッズに対して・・・、


むしろアラウージョ・大黒の抜けたガンバは、攻撃の仕方を再度作り直す必要があるだろう。西野朗監督が「チャンピオンチームとしての責任もあり、中心選手が抜けたことで不安が残っている」とこぼした通り、前年度チャンピオンのガンバは決して小さくない改革をする必要に迫られている。


その理由は、今までのガンバが前線頼みの速攻でゴールを量産していたことだ。しかし頼みの前線がいなくなった以上、前年の「いてまえサッカー」を今年も続けられるはずがない。
ではどういった改革をすればいいのか?


そのキーワードは「サイド攻撃」にあると思う。
今日、後半から途中出場した加地が見せたサイドでの局面打開からのクロス。ここに大きな可能性を俺は見た。FC東京には申し訳ないが、ガンバは理想的な補強をしたのかもしれない。
左サイドの家長がもう少し判断の早さ、調子の波のコントロールができればガンバの不安も払拭されていくだろう。家長は大きな将来性を感じさせるだけに、来期に期待したい選手のひとりだ。



ドイツドイツで盛り上がる2006年だが、Jリーグのエキサイティングな戦いからも目が離せない。

フランク・ランパード X 若き日 X ウェストハム

2000年のプレミアリーグ−。
マンチェスターU vs ウェストハム


マンUTV Classicsで観戦したこの試合。
デヴィッド・ベッカム、ポール・スコールズ、ロイ・キーン、ギャリー・ネビル、ニッキー・バット、ライアン・ギグス。
あの伝説と言ってもいい、チャンピオンズリーグ決勝のバイエルン・ミュンヘン戦−。後半ロスタイムのゴールで逆転勝ちを果たしたこの試合を、僕は今も強烈に覚えている。一度この試合を見たら、「赤い悪魔」という言葉を忘れることが出来なくなるだろう。


そんなマンUで育った選手たちの、若き日のリーグ戦の姿を久しぶりに見た。当時絶頂期の彼らは、1−6(?)くらいのスコアで完膚なきまでにウェストハムを叩きのめしていた。
まぁ今はもれなくOVER30のおじ様たちだが。


ベッカムは今の方がセクシーでカッコいい。
プレーも右足の精度は相変わらずで、とんでもないFKを決めていた。


ニッキー・バットはやっぱ昔も悪いヤツだ。プレーがエグいし、グロい。後ろからだろうが何だろうが、ためらいなく引っ掛けて止めちゃう。


ギャリー・ネビルはベッカムと楽しそうにプレーしているのが見て取れた。2人の間のパス交換が圧倒的に多い。若い頃はけっこうさわやかな顔をしている。


・・・などと今と昔を見比べていると、
相手チームのウェストハムの中に若干見覚えのある選手が。


それは、フランク・ランパード。
今は押しも押されもせぬ、チェルシーのプレーメーカーだ。
「唯一変えの効かない選手」とモウリーニョに評され、怪我をすることなく試合に出続けている姿は賞賛に値する。イングランドナショナルチームでもその能力は突出していて、ドイツW杯での活躍に期待が集まっている。


マンUの相手チーム、ウェストハムにはそのランパードがいたのだ。
(ほかにもリオ・ファーディナンドの姿なども)


若き日のランパードは、今に比べて少しぷっくりとしていた。おそらく年齢はまだ10代だったはずだ。アスリートらしい、頬のこけた今のランパードとはかなり印象が違って見えた。ボールテクニックも今ほどではなく、無骨にドリブルする他の選手とさほど違いは見られなかった。


しかし、彼はとても印象的な選手だった。
大差で負けているにもかかわらず、中盤を猛犬のように走り回ってスライディング。ボールを前へ、ボールを前へ、ただひたすらに前へ。
しかしランパードがせっかく前へ運んでも、FWやウィングがだらしなくてゴールが決まらない。結局逆転どころか、点差は開く一方で試合はタイムアップの笛を迎えた。
孤独で一途な彼の戦いは、それが限界だった。


ランパードはその後、ビッグクラブであるチェルシーへの移籍を果たすわけだが、その頃のランパードがテクニックやスピードで突出した選手だったとは思えない。しかし、屍同然だったウェストハムの選手の中で唯一まぶしい光を放っていた彼の姿は、きっとスカウトの目にも輝いて見えたことだろう。


サッカー選手に一番大切なものってなんだろうか?
高さ? スピード? テクニック? それとも?



それを考えさせられた試合だった。

フィンランド X 日本代表の圧勝? X タイムロス

キリンカップ
日本代表vsフィンランド代表 
2−0


日本は、久保と小笠原のゴールでフィンランドに圧勝した。
この試合はスコア以上に一方的な展開で、ボールポゼッションは圧倒的に日本がキープし、GK川口はほとんど危険を感じることはなかっただろう。
小笠原の超ロングシュートはアンビリーバボーだった。しかもハーフタイムに、「キーパーが上がっているからそこを狙え」とジーコの指示があったというのだから驚きだ。
計ったことはないけど俺は58mも飛ばせない自信がある。せいぜい40mぐらいだろう。まったく、なんてすごいヤツだ。
もっとも、ジーコの指示を含めてこんなことは本番で見せてくれれば・・・と思ってしまうが。


さて、日本代表はこの試合で何を得たのだろうか?
先日のアメリカ戦では、高い位置からの激しいプレスに負けてボールを失ってしまい、圧倒的に押し込まれてしまった。その反省を生かしたかったところだが、フィンランドはアメリカとは余りにタイプが違う、守備的な戦いをするチームだった。
フィンランドは全くプレッシャーをかけてこないで自陣に引きこもってガッチリ守り、日本のボールキープのほとんどは日本陣内での安全なパス交換にとどまっていた。これではボールキープが高まったといっても何のレベルアップにもなっていない。プレッシャーのきつくなる、フィンランド陣内でそれが出来なければ意味がないのではないか。


かと思えば、日本はボールが相手陣内に入った途端、ショートパスを避けてFWに長いボールを当てたり一発スルーパスを狙っていた。非常に単調な攻めだが、フィンランドががっちりと守りを固めている以上、その上を越すロングパスをFWに当ててセカンドボールを狙う作戦は正しい。それがもっとも効率的に相手ゴールに迫る方法だからだ。
・・・しかしそれはこの試合がドイツW杯本戦だったらの話だ。強化試合で優先すべきは結果よりも内容なのだ。


今日のようなロングパス主体の攻撃でも一応の結果を残すことができたのは自信になるだろう。引いた相手をどう崩すか、それが実践できたのは大きい。
ただし、アメリカや日本がW杯で対戦する国々にはこんな消極的な戦いをするチームはまずあり得ない。そういった意味では実り薄い試合になってしまっただろう。この結果に浮かれることは全くの無意味だ。
アメリカ戦と順番が逆のほうが良かったな・・・と今更ながらに思う。


☆FW、巻
今日の最大の収穫だったと思う。
JEFでのプレー同様、巻のポストプレーは周りの信頼を得るのに充分なものだった。高さのあるフィンランド相手に、ロングボールでチャンスを作れたのは彼の高さと強さ、そして献身的なオフザボールの動きが大きい。ぜひとも、最終の23人に入れるべきだ。


☆左サイド、村井
積極的なプレーを見せ、レギュラーアピールするポジティブな姿勢がうかがえた。ディフェンス面でサントスより信頼感があることも分かった。しかし逆にクロスの質では、サントスに大きく劣ってしまうことも露呈。悪くはないのだが、まだまだレギュラーの座には遠いのではないか。

サッカーボール X 友人 X 40歳主婦から取締役

今日の昼間はとくに何もすることがなかった。
俗に言う暇人です。


ラウンジで昼メシを食いながら、同じハウスの人とおしゃべり。
「トリノ五輪のスケート競技を見ていると、一度やりたくなってくるなぁ〜」なんて話をしていたら、
「私、やったことあるよ。」とのこと。
ぜひ今度行きましょうと約束し、彼女はおでかけ。


ぽつーん。ラウンジに一人取り残された俺。
こんなときは、公園にボールを蹴りにでかけるのが俺の行動パターン。


公園に隣接する野球場では、野球少年・ソフトボール少女が元気よく練習していた。いつも思うけど、あのかけ声は何て言ってるんだろう。
ワー? オー? ヤー? ソー? 文字表現しがたし。
とりあえず俺の田舎にはバットが振れる女の子なんて全くいなかったので、カキンカキン打ちまくる少女を見て軽く青ざめ。


そして気を取り直してリフティングを始める俺。
とりあえず100回やったら飽きたので、フェンスに向かってシュート練習。右足はいい感じだが、左足のシュートは相変わらずヘタ。もっと練習したいなぁ。


そのうち、どこからともなく3人の男がボールを持ってやってきた。
ム、、、俺様のテリトリーに侵入者が。。。
撃つべし! 排除すべし!  


しかし俺は一人でボールを蹴るのにも少し飽きぎみ。
そしてそいつらは2:1でボール回しをしている。
ということは!
「俺も入れてくれー!」


前言撤回。
排除ヤメて、3:1でボール回しをして遊ぶ。
その3人の能力を現すならば、大・中・小。
一人はまさにド素人、一人は中級者、もう一人はなかなかの上級者。
その上級者は高校でサッカーのコーチをやっているらしい。納得。
なかなか楽しい。
やっぱサッカーは複数でやんないとなー。
ね!翼くん! ともだちはボールだけじゃないよ!


上級者が話しかけてきて、
「これから近くのフットサルコートに行くんだけど、よかったら一緒にやりませんか?」
Oh! イキテーっす! しかーーーし、、、
今日は夜に予定があったので、やむを得ず遠慮した。。。
すると、
「んじゃ今度やるとき誘うんで、電話番号教えてください」


男にナンパされた複雑な気持ちをおさえつつ、
ワーイ!! いやぁ、どこでつながりが出来るか分かんないもんだ!
喜んで連絡先を交換。
そしてバイバイ。


サッカーってこういうのが最高なんだよなぁ。
ボールさえあれば何もいらない。
ボールひとつで人と繋がっていくことが出来る。
このつながりパワーはあらゆるスポーツの中で一番強いと思う。


そして家に帰ってケーブルテレビを付けたら、
40歳主婦からバイトを始め、ブックオフコーポレーションの常務取締役にまで登りつめた橋本さんのインタビューをやっていた。
家で同じワイドショーを見続けることに飽き、最初は家計の足しにと始めたそうです。でも妥協をできない性格が功を奏し、そのままブックオフの成長と共にグングン昇進したそうです。


見ていて清々しかった。
面白い人のストーリーを聞くことは、とっても面白いこと。
これから自分の中にもそんなストーリーが出来ていくといいなぁと思ったわけであります。


そんな海賊ひでの休日でした。





さぁて、飲み会にでかけるか。

ディディエ・ドログバ X 右サイドバック X 転生のストライカー

ディディエ・ドログバ。
チェルシー所属。コートジボワール代表。
身体能力と強烈なヘディングを武器に、世界一チーム内競争の厳しいチェルシーにおいてもモウリーニョ監督の信頼を得たストライカー。


決して足元のテクニックに優れたタイプではないが、中央で相手と競り合いながらゴールを決めることのできる、日本には全く存在しないタイプの選手だ。ドログバは父親の仕事の都合で幼い頃からフランスに住んでおり、代表はフランスとコートジボワールのどちらかを選択することができた。そして彼はコートジボワール代表を選び、見事母国をドイツW杯へ導いた。
その得点能力ゆえ、2006年ドイツW杯の得点王候補に推す人も少なくない。


意外なことに、ドログバは生粋のストライカーではない。
昔は右サイドバックとしてプレーし、フランス2部リーグでプレーしているときにFWにコンバートされ、そこから大量得点などメキメキと実力を発揮してトップクラブへの移籍を実現させた。
(移籍の流れ:ル・マン→ギャンガン→マルセイユ→チェルシー)


モウリーニョは献身的でない選手を好まない。わがままで自由にプレーする選手を嫌う。モウリーニョにとっては、レアルマドリードのロナウドなどはたとえタダでも欲しくない選手だろう。
チェルシーTVで見たドログバのインタビューから受ける彼の雰囲気は、誠意と誠実さにあふれたものだった。ピッチの中で野獣のように戦う彼の素顔は、失礼ながら意外なほどに紳士だった。


屈強な紳士、ドログバ。
まさにモウリーニョにとっては理想の恋人と言える選手なのだ。

宮本 X キャプテンシー X 24時間

アメリカでの失意の敗戦から1日−。
世界レベルをまざまざと見せつけられ、圧倒的な敗北の前に自信もズタボロのジーコジャパン・・・と思いきや。


なんと米国戦直後にキャプテンが取った行動は、"緊急補修会談"だった。DFの中澤・田中、MFの小野や福西らと共に積極的に修正点を話し合ったと言う。内容にはガッカリさせられたものの、このポジティブな姿勢がなんとも頼もしいではないか。


具体的には、
素早く激しいプレスに押し込まれてパスミスを連発した内容を反省し、「ボールを回すところは回すけど、早めに前に入れるところは蹴る」と、意識の統一を図ったらしい。
内容は自分の指摘点と全く同じだった。幅広い選択肢を持つことで、相手のプレスに狙いを絞らせないようにする。これは重要なことだ。


彼らをこういったポジティブな行動に動かした原因の一つは、アメリカ戦の後半に日本が2点を奪い返したことにある。確かに遅すぎた反撃だったのかもしれない。しかし3−0で終わっていたのと、3−2まで喰らいつくことは、同じ負けでも天と地ほどの差がある。"勝てる可能性があった"と自分を信じることができる。
そういった意味でも、「巻・中澤」のゴールは本当に大きな得点だった。


そして最も忘れてはならないこと。
このポジティブな会談を発起したキャプテン、宮本の存在だ。
宮本恒靖は、スポーツ選手として非常に模範的な優等生だ。常にまわりに気を配り、キャプテンとしてチームをまとめていく。中田英がチームが孤立するときにも、積極的に彼と話そうとしたのも宮本だ。


さらに驚くべきは宮本にとって、そういった行動が少しもストレスになっていないことだ。ある雑誌にインタビューで読んだが、宮本はガンバにいるときも、日本代表にいるときも、そして自分の家に帰ったときでさえ心配りは全く変わらないという。外面は模範生だが、家に帰れば威張り散らすなんてタイプの人間もいるが、彼に関しては全く当てはまらない。キャプテンらしく振舞うことが、自分の中で当たり前になっているのだ。


まさに「24時間、宮本キャプテン」。
小野伸二のボールテクニックも天性の才能ならば、
宮本のキャプテンシーもまた、天から授かったジーコジャパンの心臓なのである。

日本代表 X アメリカ代表 X すばらしい強化試合

俺は普段ほとんど夢をみない。
でもそんな俺が昨日、めずらし〜く見た夢。
「柳沢がバルセロナに移籍する。」
そんなバカな。でもその柳沢は当然のごとくベンチ要員。夢なんだからもっと活躍してもいいのに。。。
現実的なんだか、非現実的なんだか良く分からん夢だった。。。


さて、昨日のアメリカ戦。
結果は3−2ながら、この時期にこれほどの課題が見つかって大丈夫なのか? と心配になってしまう内容だった。もちろん、コンディション面でアメリカは日本をはるかに上回っていた部分は一応言い訳にはなるが…。


「小野伸二の足には磁石が埋め込まれている」
ピッチの中で一人、明らかにボールタッチの違う選手がいた。滑らかでパスも効果的、プレーは自信に満ちあふれていた。


「やはりツートップ」
後ろで安定してボールを回せない以上、後手に回らないように常に裏への危険意識を植え付けておく必要がある。後半の佐藤寿人のスペースへの動きは、まさにそれを実現したものだった。


「右はいいけど左が。。。」
加地はアシストを含めて非常にいい働きをしていた。ポジショニングも正しく、信頼性の高いプレーだった。
それに対して三都主はひどい。アッサリとドリブルで抜かれたときジーコの顔がアップになり、「■※★△!」と言っていたのが聞こえた。「一発で行くな!ばかもの!」と、なんとなく翻訳できた。左サイドは左足も蹴れる駒野のほうがいいのでは。もしくは3−5−2のウィングならば、松井大輔を置く手もナシではない。


「小笠原のボランチ」
小笠原の守備力の高さを見ていると、これもアリかなぁと思った。


「プレッシャーをかわせない」
DFはセンターハーフにパスを当てて、そこからショートパスで攻撃を組み立てるのは日本の攻撃パターンだ。しかしW杯予選のときにも思ったが、このパターンは完全に相手に読まれている。
アメリカの中盤はこの当てるボールに対して積極的にプレスをかけ、ボランチの福西は危険な奪われ方を何度も繰り返した。遠藤に関しても、とりあえずイージーなパスを出すことだけに終始し、中盤でジョイント役を果たしたとは言い難い。W杯でもここを相手に狙われるのは明白だ。ボランチが稲本や中田英に代わってもこの問題は残るだろう。ドイツW杯では、この日のアメリカのような質の高いプレスをかけてくるチームだらけなのだ。


これをクリアするカギはDF陣にある。プレッシャーを受けている中盤ではなく、そこを飛ばしてFWに当てるなど、"ショートパスだけじゃなく、ロングパスで裏を狙われるかもしれない"と相手に思わせなければ、単純にプレッシャーをかわしてパスをつなぐのは難しい。
3−6−1のワントップで臨んだことも、相手にとってはさらに裏への危険性が薄まったことになり、安心して高い位置でプレスをかけられる要因になってしまった。
まとめれば、"パス回しにもっと多くの引き出しが必要"なのだ。
グラウンダーで通らなければ上を通す、
中盤に出せなければそこを飛ばしてFWに当てる、
こういったことが必要なのだろう。
トルシエ時代に中田浩二・宮本・松田が見せていた、精度の高いロングフィードがなつかしい。ショートパス重視だからそれしかしないというのは余りにバカ正直だ。




アメリカは、ジーコジャパンが対戦するひさびさの強敵だった。
課題をとことん突きつけられ、そしてあの難しい試合展開の中で若手新戦力が力を発揮できたこと。強化試合と呼ぶならば、これほどすばらしいゲームはなかっただろう。


最終的に残るメンバーが気になるところだ。。。

ルーニー X ともだち X 別れ

※今日はサッカーとは無関係です


今日、うちのゲストハウスに住んでいたイギリス人が旅立っていきました。彼の名前はルーニー。某サッカー選手と同じ。
札幌でやっている雪まつりに行って、広島の原爆ドームを見て、京都ではお寺に泊まったりお城を見たり。とにかく楽しそうな旅です。
そして、東京に戻ってきてみんなでパーティーをした後、彼はイギリスに帰ります。


俺は、彼とすごく仲良くしてた。
最初は英語の勉強になるかな〜と軽く思ってただけ。
でも段々と彼に対して友情が芽生え、六本木や渋谷で夜を明かしたり、いっしょに日光に観光に行ったりしていた。


彼はとってもまじめ。
同じイギリス人の彼女がいるので、決して日本の女性には手を出さない。ちなみに彼の日本語学校の友達はナンパしまくってる。外人からしたら日本の女性なんて入れ食いらしいからね。


彼はとってもいい人。
突然、スリランカを旅行中の彼の恋人が「あなたに会いたいから日本に来たい」と言い出した。俗に言う、ワガママ。
スリランカにいる彼女にはネット環境がないため、彼は夜中の3時まで彼女のために飛行機のチケットを探していました。チケットの買い方も、実に丁寧にメールで教えていました。


「あなたは、とっても、わるいひとです」 
これが彼の日本語の口ぐせ。
「でもそれがおもしろいです」
うん、日本人の間でも俺はそんなキャラ。


彼はとっても負けず嫌い。
”俺とキャラがかぶる”って同じハウスの人は言ってる。
ダーツやビリヤードの勝負で俺に負けたとき、「こんなのが上手いヤツは勉強が出来ない証拠だよ!」な〜んて言ってた(笑)。


だから、今日の別れは本当に辛かった。
別れ際に彼から、「ハグしよう」なんて言われたときはマジ照れしたけど、ハグしておいて良かった。
「あなたに会えたのは私にとってレジェンド(伝説)です。」
彼はそう言ってたけど、それは俺にとっても同じ。


なんて大きな経験だったんだろ。

高原 X 先発 X ジャスティス

最近、海外の日本代表はなかなか悪くない。
中村俊輔については言うまでもなく、稲本もフル出場の機会が格段に増えてチームの勝利に貢献している。試合時間が増えることは体力的にも精神的にもすばらしいことであり、この2人についてはドイツW杯でもかなり期待できそうだ。
中田英は調子の浮き沈みが激しく、アフリカ系選手が代表召集されている間の短期バイトのようになってしまっているが、少しずつ監督の信頼を得てフル出場しているのを見れば状況は悪くない。


そして特筆すべきは小野伸二。
欧州での移籍が叶わず、浦和レッズへ"失意の復帰"を果たしてしまった・・・と思われがちだが、自分は全く逆の見方をしている。
テレビなどで小野の様子を見ている限り、失意どころか逆にモヤが晴れたようにスッキリとした表情でサッカーを楽しんでいる。小野のとってはちょうど良いタイミングのリフレッシュ復帰だったのかもしれない。


・・・という感じで見てみると、MF陣はなかなか良いパフォーマンスが期待できそうである。。。が。問題はFW陣。
柳沢はいまだに鹿島への復帰が決まらず、メッシーナでも完全な役立たず。大久保(代表召集はされていないが)についても、チームが最下位という状況も手伝ってまだまだ自分のプレーを発揮するには至っていない。かといって、唯一好調の平山を起用するのはまだ早いだろう。


そして高原だ。
同じく高原もFWの4番手として扱われてしまい、出場機会は非常に少ない。しかし高原に関して言えば、昨年のハンブルガーSVの大幅補強により、チーム内競争がかなりハイレベルになっていることを無視できない。オランダ代表のファンデルファールトや、最近では元シャルケで活躍していたアイウトンの加入など、日本代表の中で一番厳しいポジション争いをしているのが高原なのだ。
なにせ、あのベルギー代表のムペンザが3番手扱いなのだから。


その高原が久々の先発出場を果たしたビーレフェルト戦。
「これは高原にとってジャスティス(裁判)となる試合。今シーズンの初得点を待っている。」
と、現地解説は言っていた。
だが・・・ほとんどボールに絡むことなく前半のみの交代。
ツートップを組んでいたアイウトンと比べると、あまりに存在感に乏しかった。移籍後たった2試合目のアイウトンが大声と手振りで、「そっちじゃねぇ! こっちにパスしろ!」という感じでふるまうのに対し、なぜか3シーズン目の高原はおとなしかった。積極的に飛び出すことなく、周りの動きを見ながら自分の居場所を探すようなプレーが多かった。(そういう指示だったのかもしれない)


FWは時にはエゴイスティックなくらいが頼もしいのだが・・・。
「お前のパスが悪いから俺がゴールできないんだ」ぐらいのずうずうしさが欲しい。今の高原のプレーには明らかな迷いを感じてしまう。
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PROFILE

清水英斗 (海賊ひで)
  • 清水英斗 (海賊ひで)
  • 走るサッカーライター、
      戦うサッカー馬鹿。28歳
      2006年11月までドイツ在住
          →帰国済
       好きな言葉は、
       「海賊王に俺はなる!」

     『ドイツW杯航海日誌』 公開中!

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