海賊王サッカーコラム
 俺はもう二度と負けねぇ! 文句あるか、海賊王!

キャプテン翼 X ロベルト本郷 X 悲しい過去

「翼く〜〜ん!」
「岬くん!」
といえば、キャプテン翼!


日本中で、"翼くんと岬くんの大繁殖"を引き起こした漫画。
ツインシュートをやってみようとするとケンカになる漫画。
"サッカー選手は必ずオーバーヘッドキックができる"という誤解を産んだ漫画。


あのキャプテン翼の新シリーズが! アニマックスで始まったんです!
これは事件ですよ! 早速ケーブルTVで見ちゃいました。
ストーリーは、翼が大人になってブラジルで活躍した後、ヨーロッパ行きを決意するところ、つまり今ヤングジャンプでやっている辺りを放送するようです。第一話は大人になった翼の回想シーン、子どもの頃に南葛市へ引っ越したばかりの所から始まります。そう、それはつまり・・・。


ロベルトとの出会いから始まるんです。


「どうして行っちゃうんだよぉぉぉぉぉーー!!ロベルトーー!!」
「翼、MFになれ!」
この2つのセリフにピーン来たアナタならば!
ブラジル代表FWだったロベルトが、網膜剥離になって選手を引退することになり、大空船長(翼のおやじ)のすすめで日本にやってきたことは当然知っているはず。
でもこのことは知ってました??


〜ロベルトが子どものころ、母親を事故で亡くしていたことを〜
〜悲しい過去を背負ったサッカー選手だったことを〜


ロベルトはサッカーが大好きでした。そしてボールをとても大事にしていました。ボールはすでにぼろぼろになり、当時クラブチームのセレクションにも合格できなかったロベルトは、そのボールを使うしかありませんでした。そんなぼろぼろのボールで練習をしているロベルトを見た母親は、誕生日に新しいボールを買ってあげると言い出します。


でもロベルトは断りました。「まだ使えるから大丈夫だよ。将来、僕がプロのサッカー選手になっておかあさんに楽をさせてあげるからね。」
ロベルトの家は母子家庭でした。ロベルトは知っていました。工場で一生懸命働いている母親でしたが、家はとても貧しくてサッカーボールを買う余裕がないことを。やさしいロベルトは自分がプロ選手になって母親を助けていこうと決意するのです。


そしてロベルトは練習の甲斐あって、クラブチームのセレクションに合格しました。
ところがその直後・・・、近所のおばさんが血相を変えて、グラウンドに飛び込んできたのです。


「ロベルト!!大変だよ! あんたのお母さんが・・・」


なんと工場で働いていたロベルトのお母さんは、突然の事故に巻き込まれて死んでしまったのです。あまりの急な知らせにロベルトはその場に立ち尽くしていました。最愛の母を亡くし、ロベルトは抜け殻のようになってしまったのです。


そんなある日、昼間から路地裏でボーッと座り込むロベルトのもとに、ひとりのおじさんが歩いてきました。そしてサッカーボールを転がしてこう言いました。


「そのボールはお前のものだ、ロベルト」


でもロベルトは遠い目をしながら、つぶやきます。
「ぼくはもう、サッカーはしないんだ。それにそのボールを買うお金もないよ。」


おじさんはこう言います。
「そのボールはな…、ロベルト。お前のおかあさんがお前の誕生日プレゼントにって、お金を半分払っていったものなんだ。残りはかならず後から払うからって言ってな…。だからそれはお前のものだ。うちにはそのボールを置いとく場所なんかないよ。」


なんと、ロベルトのおかあさんはこっそりサッカーボールをプレゼントするつもりだったのです。そして、そのために仕事を増やして働いていたのです。


ロベルトは驚きました。そしてボールを手に取ってじっと見つめました。
「だけど、半分だって払うお金は僕には…。」


下を向くロベルトを尻目に、おじさんは立ち去りながらこう言いました。


「いらねぇよ。すげぇサッカー選手になれ。」






その後…ロベルト本郷は、ブラジル代表のFWにまで登りつめたのでした。


日本に来て、初めて出会った翼くんと石崎くんに、
「サッカー、どうやったら上手くなれるんですか!?」と聞かれたとき、
ロベルトはこう答えました。


「それは、ボールとともだちになることだ」


そんなロベルトの心中。この言葉の意味。


俺は涙を必死にこらえました。

中田英寿 X 引退 X 期待??

昨日、BBCスポーツで中田英のインタビューをやっていた。


外国人インタビュアーはこんなことを聞いていた。
「もしもサッカー選手じゃなかったら、何をしていると思いますか?」


中田英を良く知っている人ならば、こんな質問は愚問だとすぐに分かるだろう。インタビュアー側としては、「考えたこともない」とか「想像もつかない」といった、サッカー選手らしい優等生的な答えを期待していたはずだ。しかし中田英はアッサリと言い放つ。


「自分は今でもサッカーだけをやっているわけじゃない。ファッションやデザインにもすごく興味があるし、芸術や建築なども好きだ。だからそういう仕事をしていると思う。」


今シーズンも、一世を風靡したたくさんの選手が引退した。
清水エスパルスの沢登、川崎フロンターレの相馬、ガンバ大阪の松波。
引退試合でスタンドの観客に手を振り、大粒の涙を浮かべる彼らに胸を打たれ、熱い思いがこみ上げてきたことを覚えている。
一つのことに突き抜けた男の去り際とは、それほどに強い動力を持っているのだ。


しかし・・・中田英の去り際だけは全く想像がつかない。
すでに3ヶ国語を流暢に話し、「サッカーだけしか出来ない人間にはなりたくない」が持論だけに、たとえ彼がサッカー選手を引退しても僕は泣けないような気がする。


いや、むしろこみ上げてくるのは・・・「期待」?


サッカー選手という自分を突き抜けた中田英が次に目指すもの。
それは一体何なのか。
若いころから集団に完全になじむことはなく衝突を繰り返し、オリジナリティの塊だった彼だけに、考えただけでもワクワクしてしまう。


実は僕がひそかに期待しているのは、自分と同業者になることだ。
nakata.netTVではスポーツジャーナリストとジャーナリズムについて討論をすることがある。TVなどのインタビューの質にもかなり思う所があるようだ。
マジョルカの大久保の言葉を借りれば、「だってアイツらサッカー分かってないじゃん。うぜーよ。」だ。


中田英が先頭に立って、日本のスポーツジャーナリズムの改革者になるのも面白いなぁなんて思ったりする。


おっと、今はドイツW杯で全力を尽くすのみですけどね!

サンパウロ X リヴァプール X 真のマリーシア 【トヨタカップ決勝】

ブラジル代表は試合の流れ、心理的要因をコントロールするのが巧い。
5年くらい前になるだろうか。
日本がブラジルと親善試合をしたとき、ブラジルは開始直後からとても90分間続けられないような激しいプレスを仕掛けてきた。そして名波がボールを奪われ、そのままゴールを決められたのを強烈に覚えている。相手がブラジルということで、まだ動きの硬直が解けていない日本をあざ笑うかのようだった。
あのとき、あのゴールを決めたブラジルの選手。
その名を"アモローゾ"という。


トヨタカップ決勝
サンパウロvsリヴァプール(1−0)


開始20分までは、お互いにリスクを冒さない慎重な戦いが続く。だが突然、サンパウロはそのギアをハイトップにチェンジした。リヴァプール陣内に3人が入ってフォアチェック。全員が連動してパスコースを切っていき、イヤらしく効果的にボールを追い回して相手のミスを誘う。高い位置でボールを奪い、速攻を仕掛けようとするチーム意図があった。
そんな中でもリヴァプールの攻撃を組み立てた、"シャビ・アロンソ"はさすがだったが、サンパウロの戦略は徐々に効果を産み出していく。


ボールを奪ったら、余計なパスをつながず一直線にゴールに向かう。グラウンダーのパスで美しくつなぐリバプールに対し、サンパウロは足の甲に乗せて浮かすパスを多く使い、フィールドを立体的に攻めていく。リヴァプールのDFも、グラウンダーにこだわらない南米スタイルのパスにやや戸惑っていたのかもしれない。


そんな展開から、この試合ピッチを激しく動き回った"ミネイロ"が抜け出してゴールを決めた。パス&ゴーで裏へ走り出し、DFライン上で急ストップ。そしてパスが出ると同時にスタートしてオフサイドをかいくぐることに成功。シュートも落ち着いて、右に蹴るようなフェイントから左へ流し込む。アッサリ決めたように見えるが、じつは幾多もの駆け引きを乗り越えた"ミネイロ"の2列目からの飛び出しだった。


1点を取ってからのサンパウロは明らかにディフェンシブな試合運びを披露する。前半動き回って消耗した体力をここで回復した。これはただの守り固めではない。ディフェンシブな選手交代をしていないので、もしもゴールを決められても、いつでも攻撃に切り替えることができるのだ。
逆にサンパウロに振り回されたリヴァプール。焦って攻撃に出て、後半は攻め疲れがあったように見えた。選手交代をすることなく、チームとしての運動量を変えていくことで、常に試合の流れを自分たちでコントロールしたサンパウロ。日本代表も大いに学ぶところがあったのではないか。


ブラジルには、ずる賢いプレーという意味合いの「マリーシア」という言葉がある。ユニフォームを引っ張ったり、相手を挑発したり・・・、そんなマリーシアは初心者のマリーシアに過ぎないのかもしれない。今日の決勝の試合運びがサンパウロの計算通りに動いたものだとしたら・・・。背中が寒くなるのを感じる。これをマリーシアと言わずになんと呼べばいいのか。


試合の"流れ"を作り出すのは、整備された戦術でもフォーメーションでもない。それは心理的要因をあやつる能力。まさに真のマリーシア。
上戸彩は「なんだか南米っぽくなかった」となかなか鋭いコメントを出していたが、実は今日のサンパウロの戦いこそが真の南米スタイルなのだろう。






後半、必死に攻めるリヴァプールに"勝たせてあげたい"という気持ちが生まれた。だがそれは叶わなかった。
そして試合が終わり、少し冷静になった俺は考えた。


この負けも今後のトヨタカップのためにはいいのかな、と。


ヨーロッパではトヨタカップを軽視する傾向があり、チャンピオンズリーグを最高峰と位置づけている。もし今回リヴァプールが勝ってしまえば、その風向きは一段と強くなっただろう。
「やっぱり、ヨーロッパじゃん」と。


負けたチームを含め、今回のトヨタカップについて。
第一回の世界クラブ選手権として、とても良かったと思う。
俺はこの1週間、地球的スポーツであるサッカーの縮図を見ていたようで、とても楽しかった。
ここから歴史は生まれていく。
次の歴史には、日本のチームが名を刻めるように願って・・・。

日テレ X 放送 X これでいいの? 【トヨタカップ】

いよいよトヨタカップも大詰め。
今日は決勝、サンパウロvsリバプール。


リバプールはサイドを広く使い、ワイドなパス回しを得意とする。
サッカーの基本である「止める・蹴る」を究極に高めたサッカーと言える。


それに対するサンパウロ。
狭いスペースをショートパスで突破するスタイルが基本。
フルコートに対応した、至高のミニゲーム流サッカーと言える。


両チームとも、ヨーロッパ・南米の特徴をよく表しているチームだ。
ヨーロッパでは最近、バルセロナやミラン、レアル・マドリードのように多数のブラジル人を抱えたチームが多くなっている。だが、"古き良きヨーロッパスタイル"を守るリバプールにはそんな風は全く関係ない。


ヨーロッパと南米が対決するといいつつ、ヨーロッパ側チームにブラジル人選手がたくさんいたり・・・。そんな白けたムードもない。
まさにヨーロッパと南米がガチンコ対決するカップ戦なのだ。





さて、本論。
今回のトヨタカップは日本テレビが独占放送で、大きな枠を割いて直前放送から中継までの一切を行っている。さっきも俺は決勝直前放送を見ていた。


南米からの中継を放送し、
「いや〜盛り上がっていますねぇ!」
ヨーロッパからの中継を放送し、
「いや〜盛り上がっていますねぇ!」


呂比須・ワグナーがリポーターで出てきて、何を言ってくれるかと思えば、
「サンパウロのサポーターは熱いですよ!」
正直ガッカリ。あなただからこそ、言えることってあるんじゃないの?


・・・・・。
トヨタカップって、それ以外にはナンもないんですか?
テレビ放送って他に引き出しはないんですか?


トヨタカップを世界クラブ選手権として、各大陸のトーナメントにしようという動きはずっと前からあった。これはFIFA会長ブラッター氏が強く推してきたプランなのだ。何年も前からその動きはあったのだが、今年になるまで結局開催されることはなかった。
俺は、絶頂時のジュビロが世界クラブ選手権に出られればなぁ・・・なんて思ったのを覚えている。(今のジュビロでは荷が重いかもしれないが) 
どんな経緯でトヨタカップ世界クラブ選手権が開催されたのか。
そんなマジメな番組も一つぐらいあってもいいのでは?


イギリスのスポーツ番組「BBC SPORT」の様子が出ていた。
3人がスタジオで真剣に話し合っているのを見て、
アナウンサーの福沢朗はこう言った。


「なんか討論番組みたいですねぇ。生真面目というかなんというか・・・。こんなに盛り上がっているのにねぇ。」


だんだん福沢朗のカン高い笑い声が、ムカついてきた。
彼らだって、こんな薄っぺらいアナウンサーに自分のことをどうこう言われたくないだろう。


「ヨーロッパのサッカーが強いのは、こういう真剣な姿があってこそなんですよ。」
そんな北沢のフォローが妙にうれしかった。


日本のテレビ局に言いたい。早く変わってほしい。
イメージだけで放送するのをやめてほしい。
ただ、ADをやっていた自分にはテレビが簡単には変わらないことも分かっちゃいるのだが・・・。




あ、でも上戸彩を起用したのは良かったと思う。
もちろんサッカーは素人だと思うけど、一生懸命勉強したきた様子が伺えた。そしてときどき「うぉっ」と思わせるコメントを出している。驚いた。
当たり前のことかもしれないが、若いのに彼女のプロ意識はすごいと思う。
顔は好みじゃないけど。

デポルティボ・サプリサvsシドニーFC 【トヨタカップ】

正直に言えば、かなり拍子抜け。


何がって・・・。


"カズ"は常に世界への意欲にあふれた選手だった。
15歳でブラジルに渡り、
イタリアで日本人初のセリエAプレーヤーになった。
だが、運とタイミングには恵まれず、
ドーハでの悲劇、フランスW杯では直前のメンバー落ちで、ついに日の丸を背負って世界へ飛び出すことはなかった。


それだけに・・・。
7年越しのカズの夢。「世界への挑戦」
それがついに叶ったトヨタカップ、世界クラブ選手権。
なのに・・・なのに・・・。



え? スタジアムの盛り上がりって、こんなもんなん?


さらに何が悔しいって、
カズ自身からも絶対に勝ちたいという気持ちが感じられなかった。


カズの試合直後のコメント。(スポーツナビより)
「前半のうちに得点を決められなかったのが痛かった。後半、何度か向こうのカウンターでやられたが、1本目でやられてしまった。前半がとにかく悔やまれる。90分間精いっぱいやったので、結果はしょうがない。前半はいいサッカーができて、後半も惜しいのがあった。次に切り替えていく。これで下を向かずに次の試合、国立の試合(16日に行われるアルアハリとの5位決定戦)を頑張ります。 」


結果はしょうがない? 次に切り替えていく?


「冗談じゃないヨ! あれだけ攻めてなんで点取れないんダヨ!
 ふざけんじゃないヨ! 最低だヨ!」


俺の尊敬するサッカー選手、ラモスならそう言ったはず。
ラストチャンスだったんじゃ…。
なんだかカズ自身の気持ちも、そんなに盛り上がってないのかなぁって考えてしまった。むしろ、シドニーFCの他の選手の方が気持ちのこもったプレーをしていたと思う。
やっぱり俺はゴンやラモスの方が好きだ。




さて、試合内容だが。
シドニーFC、かなりうめぇよ。
体がデカいデカいと聞いていたので、アルイテハドに近い戦い方を想像していたけど実際はまったく違った。むしろ、全員の技術レベルが高くて基本に忠実。ドリブルは常に相手から遠い方の足でコントロールし、無茶な仕掛けをせずにボールを回してチャンスを伺う。少ないタッチ数で、キレイにパスをまわしていく。


特に印象に残ったのは、FWペトロフスキーとMFカーニー。テクニックがあり、個人技を生かすことができる選手だ。カーニーの左足でのプレーは、ガンバ大阪の家長を彷彿とさせる。
ボディバランスの美しさといい、正確なボール回しといい、間違いなくオーストラリアの選手は、小さい頃からしっかりと指導者に鍛えられたサッカー選手だ。
その余りの優等生的な巧さに、カズが下手クソ…というより素人のように見えてしまったくらいだ。一番気になるのが、カズはドリブルのときずっとボールを見ている(つまり下ばかり見ている)。これでは周りと連携することも出来ないし、相手のタイミングを外すのも難しい。
サッカーは、足元のボールを見る時間が少なければ少ないほど技術の高い選手なのだ。


試合後、1−0で終わった展開から、
「すべてサプリサのプラン通り」という論調も聞こえたが、
そんなわけがない。
むしろ前半は「シドニーFCにチンチンにやられてた」という試合だった。


ドイツW杯でも日本はオーストラリアと対戦する。
ブラジルやクロアチアばかりがクローズアップされ、オーストラリアには楽に勝てると思われがちだが、こんなヤツらが来るかと思うと・・・。
苦戦は必至だ。


ただし、シドニーFCも若い選手が多かったせいか、巧いことは巧いのだがキレイにやりすぎる傾向がある。「相手にとってイヤなプレーヤー」という意味では、この日はボランチに入っていたドワイト・ヨークの方が上だったのだろう。ヨークはボールを持ったら縦への意識が非常に強い。横へ回すよりはまずは縦へ出そうと試みる。その点では、中田がボランチをやったときと非常によく似ている。巧いプレーヤーではなく、怖いプレーヤー。セットプレーのヘディングを含めて、相手にとってはそんな選手だったと言えるかもしれない。
(しかしなぜかドワイト・ヨークといい、アラン・スミスといい、マンUのFWはボランチをやる傾向が・・・)


おっと、「怖い」と言えば・・・
この試合のMOK(マンオブザ怖い)は、サプリサのMFボラーニョスだ。
ゴールを決めた飛び出し、胸トラップ、タイミングの良いシュート。
その他にもドリブルでの切り込みなど、非常に怖いプレーを連続していた。彼はサプリサのキープレーヤーと言えるだろう。


しかし最後に・・・。
たった12ヶ月でこれだけのチームを作って世界へ飛び出したシドニーFCは本当にすごいと思う。っていうかリティがすごい。
たった2ヶ月ではカズもやはり連携しきれない部分もあっただろうし、もう少し時間があればさらに面白いチームになっていた。リバプールを脅かすほどの・・・。


シドニーFCはそれだけの可能性を持っていたのだ。

アルイテハドvsサンパウロ 【トヨタカップ】

俺はアルイテハドを応援していた。
今年からせっかく"世界クラブ選手権"になったんだから、
「な〜んだ。結局、南米vsヨーロッパかよ。」
という印象の大会になってしまっては面白くない。


”番狂わせ、大いに結構。”


アルイテハドのサッカーには妙な親近感があった。正直、それほど巧いという感じはしない。ボール回しのぎこちなさを見ても、自分たちのサッカーを見ているような気分になる。
でも決定的に違うのは、


とにかく早い、強い。


カロンが突破して無回転シュートを打ったときは鳥肌が立った。
よーいドンでスタートして、最初は同じライン上にいるのにカロンだけがさらにグンッと加速する。まるで他の選手はギアがトップまでしかないのに、カロンだけがハイトップを持っているようだ。
サプライズ解説者だった呂比須ワグナーも、カロンの世界レベルのスピードに驚いていた。
ドリブルもボールと相手の間に体を入れて、相手がボールを取りに来れば、体をぶつけて近寄らせない。もともと身体能力がある上に、あんなに上手に体を使われたらディフェンスはボール取れません。


そしてカロンの他に印象的だったのが、サンパウロのアモローゾ。
2点目はキレイに崩してシシーニョの折り返しを決めたが、自分としては1点目の方が印象的だった。
ディフェンスがクリアしたボールを、後ろに戻りながら胸トラップで前に落とし、タイミングを失うことなくそのままシュート。そんな簡単なプレーではない。その後も常に危険なストライカーぶりを発揮したアモローゾ、日本代表にも欲しいです。



試合は結局、アルイテハドの"守ってカウンターサッカー"を、サンパウロが攻撃でねじ伏せる形になった。(2−3)
アルイテハドは惜しくも負けてしまったが、いい試合をしたと思う。ただ・・・、もしもアルアハリがサンパウロとやっていたら、これも面白い試合になったんじゃないかとも思う。テクニック同士のガチンコ勝負も見ごたえがありそうだ。


さぁて、次は一気に有名になったジェラード率いるリバプールだ。
果たして順当に勝ち進めるかな???
俺はもちろんサプリサを応援するけど。

日本のグループ決定!【2006ドイツW杯】

ついに日本の対戦国が決まりましたねぇ!!!


ゲルマン魂あふれる闘将、ローター・マテウスが引いたくじは・・・


なんと、またもやブラジル!!
いや〜びっくり。運命のいたずらに心が踊りました。
決まった瞬間のジーコの苦笑いが印象的。
自分の祖国と、自分が率いる第二の祖国との対戦。


運命を呪ったのか、対戦が楽しみになったのか。
ブラジルへの愛国心の強いジーコは、何を思っていたんでしょう?




日本のF組の印象としては、悪くはないと思います。
まぁブラジルからすれば最高のクジ運だったと思いますが…。


ぶっちゃければ現時点で、クロアチア・オーストラリア・日本の実力はほぼ互角だと僕は見ています。ただ…FWという点で日本は少し劣っていますが、逆に中盤では日本が一番上でしょう。落ち着いてボールポゼッション出来れば日本の勝ち、焦ってパワープレイに走れば1−0で負けるでしょう。しかも後半ロスタイムに。


こんなとき、すぐに悲観論が飛びがちな日本では、


「クロアチアやオーストラリアを甘くみるな!」


なんてことを言われたりしますが、


「あなたこそ、日本を甘くみてはいけません。」


他の国だって、コンフェデや欧州遠征で善戦する日本代表を見て、
対戦するのを嫌がっているんです。このFグループ、派手さは足りないかもしれませんが見ごたえ充分の戦いが期待できると思います。




ちなみにメディアでは、すでに死の組、Cの組なんて言われてますが、
BとEも相当なもんですよ。

ロナウジーニョの意外なみどころ

レアルマドリード vs バルセロナの試合、エル・クラシコ。
ちょうど深夜の地上派でやっていたので観戦してみた。


ロナウジーニョはすごかった。他にもメッシ、エトー、シャビなど強烈な印象を残す選手はたくさんいたが、あのスピードに乗った独走ドリブルで2ゴールを決めたプレーは、サッカーファンの心に大きなインパクトを与えたことだろう。バロンドールに選ばれたことについても何の異議もない。


だが、友人のハマショウと試合の感想をしゃべったとき、
最初に出てきた話題は、ハイライトとは呼べない意外なシーンだった。


「ロナウジーニョ、トラップミスりましたよね!?」
「見た見た! あの試合の最初の方のヤツでしょ? ロナウジーニョでもあんなミスするんだよな〜。」
「なんか、ホッとしますよね。ミスを恐れないでプレーしようって勇気が湧いてきますよ。」


問題のトラップミスは本当に単純なシーン。
試合開始早々、左サイドライン際で足元でパスを受けようとした。
しかし…。
あのロナウジーニョが! ドフリーにも関わらず! カスりもせずにボールはそのままラインを割ってしまったのだ!
イレギュラーも多少はあったかもしれないが俺は本当に驚いた。
そしてその驚きが、自分の中に大きな自信を与えてくれた。


大切な試合を前にすると、どうしても襲われてしまうプレッシャー。


ミスしちゃいけない、ミスしちゃいけない、ミスしちゃいけない。
もしも自分のミスでチームが負けたりしたら・・・。


でもそんなとき、
「あのロナウジーニョでもこんな初歩的なミスをするんだ。」
「だったら下手クソの俺が、ミスを恐れる必要なんかないじゃないか!」
そう開き直って試合にのぞめば、どれだけ自分の力を引き出すことが出来るだろうか。どれだけ大きな心のより所になるだろうか。



"天才"ロナウジーニョの影響力は、意外なところにも現れた。
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PROFILE

清水英斗 (海賊ひで)
  • 清水英斗 (海賊ひで)
  • 走るサッカーライター、
      戦うサッカー馬鹿。28歳
      2006年11月までドイツ在住
          →帰国済
       好きな言葉は、
       「海賊王に俺はなる!」

     『ドイツW杯航海日誌』 公開中!

    【お仕事の依頼、
      ナイショ話はこちらへ↓↓】
       kaizokuo@red.livedoor.com

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