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高原、リーグ戦初ゴールで勝利に貢献!

おめでとう!!!
スタジアムではものすごい仏頂面で観戦していたので、やっと笑顔が戻るかと思うと何となく僕も嬉しい。奥さんいい人らしいしね。


0-1と先制された後半、ブンデスリーガ強豪のレバークーゼン相手に、FKから同点に追いつくヘディングシュート。さらにフランクフルトは2点を追加して3-1で勝利。高原はフル出場を果たした。


「ここでは自分に合うタイミングでいいパスが出る。自身のよさを発揮しやすい。ようやく自分に合ったチームと巡り合えた」と語る高原。


どうやらオールアバウト記事、当HP記事で僕が展開した「フランクフルトのサッカースタイルは、高原にマッチする。」という持論は、今のところ当たっているようでホッとしている。


ただし、この結果はエースFWアマナティディスを含む7人ものケガ人が続出したチーム状況によってもたらされたものだと再確認しなければいけない。7人も選手がいなくて試合に出られないわけがない。出場できて当たり前の試合にフル出場しただけのことである。


本当に難しいのは、継続すること。


事実、キッカー紙も高原を決して手放しには褒めていない。
前半27分にビッグチャンスを外していることもキッチリと指摘し、苦しんだ末の移籍でこれ以上ドイツには高原の居場所がないことにも言及している。


親善試合のドイツ代表戦で2ゴールを挙げておきながらW杯本大会でダウンしたイメージも影響しているのかもしれないが、そんな逆風もはねのけてフランクフルトを盛り上げて欲しいと思う。


そして稲本・小笠原同様「ゴールデンエイジ」の復権には、僕も心から期待している。何を隠そう、僕もゴールデンエイジですから。
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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー)
ジャンル : スポーツ

裏レポート【日本代表ドイツ戦】

「I walk in the stadium! So, let's take a cab with me!」
私はスタジアムで歩きますから、タクシーに一緒に乗ろう???
レバークーゼン駅で話しかけた美しい女性は、その外見とは裏腹にとんちんかんな答えを返してきた。


僕が他の街のスタジアムに行くときは、場所の下調べをせずに現地で人に聞いて行くことにしている。敢えてそうするのは現地の人と交流を持ちたいから、などというジャーナリストらしい理由ではない。正直に言おう。めんどくさいからだ。


レバークーゼンで行われた日本代表ドイツ戦の場合も同様だった。ところがこの日は少し勝手が違い、話しかけた女性から意味不明な回答をいただいてしまった。仕方がないので、
「OK!OK! Danke!」
とやり過ごして、地図を探して歩き出そうとした瞬間、
その女性はふたたび僕を呼びとめ、タクシーに乗れと促してきた。しかも、
「お金は私が払うから」と言う。


この時点でやっと僕は気付いた。
「I walk in the stadium」ではない。「I work in the stadium」だったのだ。
彼女は普段はケルンに住んでいて全く違う仕事をしており、今日はVIPサービスのヘルプでレバークーゼンに呼ばれてきたらしい。
ベタな聞き間違いに恥ずかしくなりながらも、運よくタクシーにタダ乗りできたことに感謝しながらスタジアムに向かう。


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スタジアムに着くとまだゲートも空いていないのに、ものすごい数の日本人がたむろしていた。国旗をマントのように背負う人、中にはきっちりコスプレをして参上し、狙いどおり(?)海外プレスの注目の的になっている人もいた。


プレス入り口に向かうと、予想以上に多くのテレビ・新聞記者が日本から来ていた。マスコミだけではない。実際に席に座ると、周りには北沢・武田・前園・福田といった懐かしい面々が次々とやってくる。どうやら、この試合の注目度は想像以上に高かったようだ。駅からタクシーをゴチになったVIPサービスの女性のように、別の街からヘルプに来なければならない事情にも納得だ。


記者席ではしばらくブラジル人記者と雑談を楽しんだ。日本の印象を聞くと、
「オーストラリアは当たりの激しいサッカーをするが、日本のサッカーはスピードが速い。おそらくオーストラリアには勝てるだろう。クロアチア戦は難しいだろうけどな。」
Jリーグにやってきた多くのブラジル人選手が語る通り、やはり海外の日本サッカーに対する印象は、「速い」に集約されるようだ。
Q「じゃあ、日本vsブラジル戦はどうだい?」
「コンフェデのことがあるからな。結果は分からないよ。それに日本にはジーコがいる。俺たちの世代は、選手としてのジーコを見ながら育ったんだ。ペレはブラジルの英雄だけど、俺たちのヒーローはジーコなんだ。」


そんな愛されたヒーローだけに、
日本代表監督就任後、この4年間でジーコの頭髪をずいぶん傷つけてしまったことに心が痛む。4年前はもう少しフサフサだったのに…。やはり解任劇などは相当なストレスだったのだろうか。


20060605060648.jpg



さて、試合の方は2-2の引き分けに終わった。それはドイツにとって散々な内容だったのだが、にも関わらずバラックは余裕の表情でインタビューに答えていた。もしこれが日本だったら、インタビューを拒否して帰ってしまう選手が多発しそうなのだが…。単純にテクニックや戦術云々ではなく、海外の選手に学ぶべきことはたくさんあるのではないだろうか。そして下は日本の王様のコメントの一部。


Q「今日の試合で出来たことは何か?」
「見てのとおりです。」
Q「宮本選手と何か話していたようですが?」
「それは個人的なことなので、言う必要はありません。」


中田らしいなとクスッと笑えるこんな受け答えも、コメントを取ろうと躍起になっている新聞記者には全く笑えないものだったようだ。バスに乗り込もうとする選手を呼び止めてインタビューする記者たちも、なぜか中田が通りかかったときは声をかけるのに二の足を踏んでいる。そんなとき…
「ヒデ!」と声が飛んだ。
その声の方向を振り向くと、それは前園だった。中田と前園は笑いながら抱き合って、プライベートな話を楽しんでいた。僕はその姿を見て、「ヒデ~。ゾノ、行くか!」の日清ラ王を思い出してしまった。(なんて呑気なジャーナリストなんでしょ…)


そして帰り道、僕は観戦に来ていたドイツ人夫婦に道を聞き、そのまま試合の感想をしゃべりながら歩いていた。
「今日は2-2だったけど、日本はほとんど勝ったような気分じゃないのか? 3点目が入ってても不思議はなかったしな。」
その通り。日本にとって本当に良い試合ができた。教訓も含めて。
Q「途中、ノボトニーが出てきたよね。彼はあなたたちレバークーゼンの人間にとってヒーローかい?」
「ノーノー。シュナイダーだよ。彼はすごいテクニックを持つ選手だぜ。今日は右サイドバックで使われたけど、本来ディフェンスの選手じゃないよ。」
Q「なんでディフェンスで出たんだろうね?」
「分からないよ。監督がイカれてるからじゃないのか? バラックがレバークーゼンにいた頃は、バラックとシュナイダーの中盤が本当にすごかったんだぜ。たぶんW杯、ドイツは3敗するよ。そして新しい監督がやってくる。」


20060605060711.jpg



シュナイダーと言えば、キャプテン翼に出てくるファイヤーショットを打つパワー型FWを思い出してしまうが、現実のシュナイダーは彼とは正反対に正確なキックを得意とするテクニシャンタイプだ。共通点は、ディフェンスには向かないという所だろうか。


それはさておき、やはりスタジアムで見るとダイレクトに面白さが伝わる。後半のドイツ人サポーターの神経質な反応も面白く、柳沢と高原が動き出しでドイツDFを翻弄していることがハッキリ分かり、またテレビの前では絶対に味わえない出会いや興奮がそこにはある。


「世界の友よ、ドイツへようこそ」

テーマ : FIFA World Cup
ジャンル : スポーツ

ついにエンジン点火? 日本代表ドイツ戦より

今日はレバークーゼンまで、ドイツ代表vs日本代表の試合を取材に行ってきた。色々と書きたいことだらけなんだけど、まずは肝心の試合内容について語っときやす。つーか、ここでサッカーについて語るの久しぶりな気が…。
ええい! とりあえず、はじまりはじまり~!




僕はまず、ジーコと日本代表に謝らなければならない。なぜならば試合前、僕はこのゲームを1-3、もしくは1-4でボコボコにやられると予想していたからだ。


ドイツというチームは、前からの組織的プレスがとても上手い。そして攻撃の爆発力がある。それを考えると、後ろからのつなぎに固執する日本のビルドアップは、ドイツのプレッシャーに捕まって失点するリスクを常に背負ってしまう。実際、日本と似たタイプのチームであるアメリカは1-4でドイツに負けているのだ。


しかし、僕の予想は大外れだった。
それでも敢えて言わせてもらう。いつもの日本代表、ボスニア戦やキリンカップあたりの日本代表ならば、絶対に1-3、1-4の大差で負けていたと。


試合後、選手たちは口をそろえてこう言う。
「今日は、しっかりと出来たことがあった。」
2失点を反省しつつも、彼らの口からは明らかな自信がにじみ出た。


そう、今回の日本代表には明らかな成熟の跡が見られたのだ。


【ドイツ代表】-【日本代表】 2-2
(57分、65分) 高原
(77分) クローゼ
(79分) シュバインシュタイガー


【1】ボールを奪う場所の明確化
今回、これがハッキリと見えたのが非常に大きい。
ボールの獲り所を低めに設定し、中盤でボールを奪うのではなく、中盤とDFの間でボールを奪うようにしていた。中盤ではある程度パスを回させ、相手のFWにボールが入った瞬間に2、3人が猛然と襲い掛かる。もちろんそこを突破された場合はピンチになるわけだが、ラインを高く保ってコンパクトにすることでプレスがかけやすくなり、リスクは大きく軽減している。そのため、クローゼやポドルスキに対するプレッシャーは相当にきつく、彼らは流れの中で仕事をすることがほとんど出来なかった。


【2】1タッチ、2タッチのスピーディな攻撃
上記のようにボールの獲りどころを低い位置に設定したとき、問題となるのは攻撃に時間がかかってしまうことだ。低い位置でボールを奪う=低い位置から攻撃を始めなければいけない、ということになる。守備のリスクが軽減される代わりに、攻撃にも工夫が必要になるのだ。
そして日本はその欠点を、1タッチ・2タッチの素早いパスを使って見事に解消していた。1点目の中村が出したパスを中田がスルーし、柳沢がダイレクトでディフェンスの裏へ出して、高原が落ち着いて決めたシーン。あれこそ、まさに象徴的なシーンである。この攻撃の基点であった中村は、自陣深くからパスを出している。そしてそれを柳沢のワンタッチのみでスピーディにゴール前まで運んだ。
ちなみにこれは、前任者のトルシエが取った戦術とは全く逆の考え方である。
2002年日韓W杯から4年が経って、「高い位置でボールを奪って素早く攻めるチーム」から、「低い位置でボールを奪っても素早く攻められるチーム」に成長したと言える。


【3】中田、中村、福西からの大きな展開(サイドチェンジ)
特に駒野が入った後にこのプレーが目立つようになったが、前半からも大きなサイドチェンジを使って効果的にボールを展開できていた。ドイツがこういった大きな揺さぶりに弱いのは周知の事実だったが、それを可能にしたのは中田の中央でのキープ力である。中村は良いパスもあった反面、相手に体を入れられてボールを奪われるシーンも目立ったが、中田は危ないシーンもなく効果的にパスを展開して格の違うプレーを見せていた。ジーコが言う「個を生かす」という意味では、これ以上の選手はいないのではないだろうか。


【4】高原・柳沢。FWのコンビネーション
まずは個々が素晴らしかった。
遠藤が「レーマンがあんなにポジショニングのいいキーパーだとは思わなかった。高原は、あそこしかないという所に蹴り込んだ。」と語るとおり、高原の2ゴールはどちらも決して簡単なゴールではなかった。しかしそれをキッチリ決めたことは非常に素晴らしい。
柳沢に関しても、ケガ明けのコンディションが心配されたがそれは全く問題ないようだ。むしろ、キレキレの動きを見せていたほどである。2人がボールを簡単に奪われずに前線で受け手になれたことが、攻撃のビルドアップを助けた。
そして特筆すべきは、その2人のコンビネーションである。
高原曰く、「あと一本のラストパスが繋がっていないから前線の早い動き出しでそこを作っていこう。」とハーフタイムに話し合ったとのこと。その甲斐あってか、FW2人の連携は非常に良かった。クロスして裏に飛び出したり、柳沢がスルーしてワンツーを受けたりと、ドイツDFメルテザッカーらにヘディングでは劣ったものの、彼らをあざ笑うかのような小気味良いプレーが多々見られた。この2人は元々、決定力はないものの決定機は数多く作ることができるコンビだった。それにゴールという結果が付いたことで、どうやらオーストラリア戦のスタメンFWは固まってきたと見るべきか。


ただし、やはり反省しなければいけない面もある。


後半、特に2点目を奪った後にDFラインに5人引いてしまい、その前のボランチのスペースを好きに使われたのは日本の悪いクセだ。前半コンパクトに保って支配したスペースを、自ら敵に明け渡してしまっていた。2点目を奪って点差に余裕ができたあと、同じようにプレッシャーをかけて3点目を狙うのか、ラインを下げて相手にパスを回させるのか、その辺りの意識統一がなかったように感じた。


たびたび課題で挙げられるFKでの失点だが、宮本は「危険な位置でファウルをしないこと。3点目を取っておくこと。」と言うが、それは毎度同じことを繰り返しているように思う。FKの対応に関して言えば、まずは単純にマークが弱いように感じる。世界のDFはもっと激しくガンガン当たってきているが、日本のDFは実に紳士的だ。相手がマークをずらすためにクロスして入ってきたときの対処も、もう少し練習する必要がある。
無理だと分かってはいるが、2点リードした場面でチャンピオンズリーグ決勝のバルセロナのような時間の使い方ができればなぁ…と思ってしまう。




試合後、僕は現地ドイツ人記者とこんな話をした。
「ドイツにとって、引き分けはラッキーだったよ。終盤の日本のチャンス(中田のスルーパスで大黒が1:1になった場面)を決めていれば3-2だった。日本はまるでボールが友達のようなサッカーをするね。ドイツにとってボールは敵さ。戦って蹴り飛ばす対象だからね。でも本当に日本はいいサッカーをしていた。決勝はブラジルと日本だったりしてね(笑)」


若干リップサービスも頂いたが、彼らも日本のサッカーを認めてくれたようである。そして、流れから素晴らしい2点を取ったことに浮かれないための、苦い2失点をプレゼントしてくれたドイツに、心から感謝したいと思う。


そして次号のキッカー紙、ビルト紙がどれだけドイツ代表とクリンスマンを吊るし上げるか…想像しただけでも恐ろしい…。

サンパウロ X リヴァプール X 真のマリーシア 【トヨタカップ決勝】

ブラジル代表は試合の流れ、心理的要因をコントロールするのが巧い。
5年くらい前になるだろうか。
日本がブラジルと親善試合をしたとき、ブラジルは開始直後からとても90分間続けられないような激しいプレスを仕掛けてきた。そして名波がボールを奪われ、そのままゴールを決められたのを強烈に覚えている。相手がブラジルということで、まだ動きの硬直が解けていない日本をあざ笑うかのようだった。
あのとき、あのゴールを決めたブラジルの選手。
その名を"アモローゾ"という。


トヨタカップ決勝
サンパウロvsリヴァプール(1-0)


開始20分までは、お互いにリスクを冒さない慎重な戦いが続く。だが突然、サンパウロはそのギアをハイトップにチェンジした。リヴァプール陣内に3人が入ってフォアチェック。全員が連動してパスコースを切っていき、イヤらしく効果的にボールを追い回して相手のミスを誘う。高い位置でボールを奪い、速攻を仕掛けようとするチーム意図があった。
そんな中でもリヴァプールの攻撃を組み立てた、"シャビ・アロンソ"はさすがだったが、サンパウロの戦略は徐々に効果を産み出していく。


ボールを奪ったら、余計なパスをつながず一直線にゴールに向かう。グラウンダーのパスで美しくつなぐリバプールに対し、サンパウロは足の甲に乗せて浮かすパスを多く使い、フィールドを立体的に攻めていく。リヴァプールのDFも、グラウンダーにこだわらない南米スタイルのパスにやや戸惑っていたのかもしれない。


そんな展開から、この試合ピッチを激しく動き回った"ミネイロ"が抜け出してゴールを決めた。パス&ゴーで裏へ走り出し、DFライン上で急ストップ。そしてパスが出ると同時にスタートしてオフサイドをかいくぐることに成功。シュートも落ち着いて、右に蹴るようなフェイントから左へ流し込む。アッサリ決めたように見えるが、じつは幾多もの駆け引きを乗り越えた"ミネイロ"の2列目からの飛び出しだった。


1点を取ってからのサンパウロは明らかにディフェンシブな試合運びを披露する。前半動き回って消耗した体力をここで回復した。これはただの守り固めではない。ディフェンシブな選手交代をしていないので、もしもゴールを決められても、いつでも攻撃に切り替えることができるのだ。
逆にサンパウロに振り回されたリヴァプール。焦って攻撃に出て、後半は攻め疲れがあったように見えた。選手交代をすることなく、チームとしての運動量を変えていくことで、常に試合の流れを自分たちでコントロールしたサンパウロ。日本代表も大いに学ぶところがあったのではないか。


ブラジルには、ずる賢いプレーという意味合いの「マリーシア」という言葉がある。ユニフォームを引っ張ったり、相手を挑発したり・・・、そんなマリーシアは初心者のマリーシアに過ぎないのかもしれない。今日の決勝の試合運びがサンパウロの計算通りに動いたものだとしたら・・・。背中が寒くなるのを感じる。これをマリーシアと言わずになんと呼べばいいのか。


試合の"流れ"を作り出すのは、整備された戦術でもフォーメーションでもない。それは心理的要因をあやつる能力。まさに真のマリーシア。
上戸彩は「なんだか南米っぽくなかった」となかなか鋭いコメントを出していたが、実は今日のサンパウロの戦いこそが真の南米スタイルなのだろう。






後半、必死に攻めるリヴァプールに"勝たせてあげたい"という気持ちが生まれた。だがそれは叶わなかった。
そして試合が終わり、少し冷静になった俺は考えた。


この負けも今後のトヨタカップのためにはいいのかな、と。


ヨーロッパではトヨタカップを軽視する傾向があり、チャンピオンズリーグを最高峰と位置づけている。もし今回リヴァプールが勝ってしまえば、その風向きは一段と強くなっただろう。
「やっぱり、ヨーロッパじゃん」と。


負けたチームを含め、今回のトヨタカップについて。
第一回の世界クラブ選手権として、とても良かったと思う。
俺はこの1週間、地球的スポーツであるサッカーの縮図を見ていたようで、とても楽しかった。
ここから歴史は生まれていく。
次の歴史には、日本のチームが名を刻めるように願って・・・。

テーマ : トヨタカップ ジャパン 2005
ジャンル : スポーツ

収穫はわずかに2つ。 アンゴラ戦~日本代表~

前半 ~まさに親善試合~


今回の日本代表の出来について述べる前に、
まず言っておかなければならないのが、
「前半のアンゴラは戦っていなかったこと」だ。
前半、日本代表の攻撃はとてもスムーズなパスを繰り返してゴールに迫った。その大きな原因は、FWの柳沢と高原が楽にボールを受けることができたことに他ならない。アンゴラのディフェンスは驚くほどルーズだった。ポストに入ったFWに対するプレッシャーが一切ない。これがドイツW杯予選を、わずか6失点に抑えて1位通過を決めたチームとはとても思えなかった。
親善試合にふさわしい雰囲気のアンゴラ。選手もこんな試合でケガをしたくないと思っていたのだろう。彼らに戦う姿勢は全くなかったと言っていい。
もっとも、逆に言えば敵のプレッシャーが弱ければ、我らが日本代表はここまでテクニカルな試合ができるということだ。普段、パスミスをしたシーンなどで、「な~んだコイツら下手くそじゃん」と単純に言ってしまう人はよく考えて欲しい。その原因を作っている相手のディフェンスの力を。やはりこれだけサッカーが普及した中で、日本代表に選ばれるほどの選手。只者であるはずがないのだ。
前半を総括すると、「内容は練習試合と同レベルのもの。全く参考にはならない」と言える。
そして後半、監督にゲキを飛ばされたのか、眠っていたアンゴラ代表は激しくガツガツ戦う戦士に生まれ変わることになる…。


後半 ~松井大輔が見せた可能性と、確認できた攻撃の形~


松井大輔-。
以前ジーコが言っていた。「もうW杯のメンバーは9割方固まった。しかし、他に切り札があれば私は歓迎する。」 
『日本代表の最後の切り札』
そう、それこそが松井大輔なのだ。
ずっと昔から松井を知っている人は、今日の松井のプレーに違和感を感じたかもしれない。「あれ?もっとファンタジックにプレーする選手じゃなかった?」と。前線で激しく体を入れてボールを奪い返す、危険と感じたら相手をつかんででも止める。その姿は中田英寿のようでもあった。松井がフランスから持ち帰った収穫と言ってもいい。サーカスのスターだった男が、男のリングに雄々しく登場したのだ。


サッカーにおいて、オフェンスとディフェンスを完全に切り分けることは絶対に出来ない。オフェンスとは、ディフェンスでボールを奪った位置から始まり、ディフェンスとは、オフェンスでボールを奪われた位置から始まる。オフェンスが良ければディフェンスをする回数が少なくなり、ディフェンスが良ければオフェンスに行ける回数が増えるのだ。
後半、明らかに動きの良くなったアンゴラに日本は苦戦していた。後ろからガツガツ当たってくる強いプレスに、柳沢や高原たちのミスも増えていった。オフェンスでボールをつなげないので、ディフェンスに回る回数が増える。そんな悪循環の中で、司令塔の中村俊輔のボールタッチは激減してしまう。
そんな嫌な雰囲気を変えたのが松井だった。
ボールをつなげないのなら、高い位置でボールを奪ってしまえ。そうすればパスなんか繋がなくても、すぐにゴールに迫ることができる。
松井のハードなタックルは、身体能力に長けるアフリカ人相手にも一歩も引けをとらない。アフリカ選手の多いフランスリーグでプレーする彼には当然のことなのだろう。


そして迎えた後半終了間際-。
駒野のスローインを受けた俊輔が逆サイドへクロス。それを柳沢が折り返して、松井自身も「珍しい」と語るヘディングでゴールを決める。
この、逆サイドへクロスを入れて折り返したボールをシュートという形は日本代表が繰り返しやってきた形だ。単純にクロスを入れても、身体能力の強い世界レベルの選手には、競り負けてしまうことが多い。しかし、左へ右へボールが振られるこの形ならば、相手もマークに付ききれずフリーでシュートすることができる。それは真剣になったアンゴラ相手にも通用することが証明された。
日本のように、フィジカルで負けるチームがクロスから得点をするには、「マークをはずす」「早いクロスをディフェンスとキーパーの間に入れて、走りこんで勝負」「クロスの折り返しをねらう」 これらの形しかあり得ないのだ。
つまり、「競って負けるのなら、競らないでシュートできる方法を考えろ」というわけだ。


それが確認できたこと。そして松井が見せた可能性。
この2つは今回の試合での収穫と言っていいだろう。


さて、個別の選手に目を移してみよう。


稲本-。
無難にこなした印象だが、やはりこの役割ならば福西の方が上ではないかと思ってしまう。彼の持ち味である、ダイナミックな上がりからの攻撃参加が封じられてしまう今日の役割では、稲本は常に消化不良を抱えてしまうだろう。
そしてもう一つ。宮本が試合後に言ったように、稲本が後半でバテてしまったことにも言及しなければいけない。この試合、稲本よりも動いていた選手は沢山いたはずだ。これも普段、クラブで試合に出てない故の弊害か…。稲本がW杯で活躍するには、まずクラブでの活躍が必須条件となる。


駒野-。
やはりクロスの精度は抜群に良い。そこが加地とは違うところだ。
ただし、上がりが遅い、もしくは中途半端なシーンが多々見られる。
自分に出来ることをフルパワーで燃焼した松井に比べると、同い年とはいえ、まだまだ精神面の上昇余地があるように感じた。
そして後半、俊輔が1vs1で振り切られてそのままクロスを上げられたシーン。おそらく駒野はディフェンスでは中央に絞るように指示が入っていたと思うが、あれは駒野がカバーに入らなければいけない。
3-5-2のウィングバックの役割をシンプルに言うならば、「相手にクロスを上げさせない。そして自分がクロスを上げる」ということなのだ。


高原&柳沢-。
これだけ外せばもうスッキリだろう。ボールのもらい方や動き出しを見ていれば、やはりこの2人がファーストチョイスであることは揺るがない。田中達也がいれば、唯一そこに割って入る可能性があったと思うが、ケガをしてしまったのは本当に残念だ。
しかし…、なぜかこの2人が組むと決定機を外す印象がある…。


海賊ひでが選ぶMOM-。
中田英寿。
彼しかいないでしょう。
ボールの展開、決定機の演出、相手のスキを見逃さないボール奪取。
何をとっても世界レベル。
ただし唯一気になったのが、ボランチをやっていてもトップ下のクセがたまに出ること。ボランチの選手が自陣でスルーをするなんてあり得ない。以前、自陣深くで危険なボールキープをして、そのままゴールを決められた試合があった。ホンジュラス戦だっただろうか?
あの試合にもあったように、ボランチの位置で危険な選択肢を選ぶことがごくごく稀に見られる。
それが本番で裏目に出てしまわなければいいのだが…。


中田自身、ドイツW杯を最後と考えているだけに、悔いのない大会にしてもらいたいと心から願う。

テーマ : サッカーの面白さは、プレーした者にしか分からない。
ジャンル : スポーツ

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